中国映画レビュー&解説「アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生 Upstream」

逆行人生 (豆瓣)

 

【本記事は極力ネタバレせず記述していますが、心配な方は映画鑑賞後にご覧ください。】

デリバリードライバーの事をこんなに面白く描けるのかと驚く最高に楽しめる映画だが、一方で彼らのリアルもしっかり描くドキュメンタリーの様でもある、素晴らしく面白い映画だった。

 

 

 

アップストリーム 逆転人生 逆行人生


www.youtube.com 逆行人生|Upstream | Official Trailer | 正式预告片

 

 

 

【スタッフ & キャスト】

2024年 中国 121分
監督: 徐峥(シュー・ジェン)
出演: 徐峥(シュー・ジェン)、辛芷蕾(シン・ジーレイ)王骁(ワン・シャオ)贾冰(ジア・ビン)冯兵(フェン・ビン)丁勇岱(ディン・ヨンダイ)

 

 

 

【あらすじ】

かつては生き生きとしていた高志塁(ガオ・ズーレイ)【徐峥(シュー・ジェン)】は、生活の重圧がのしかかり、中年を迎えると“失速”し始め、終に描いた人生のレールから大きく外れてしまう。勢いで下した決断により、家族のガオに向ける視線は「自慢の大黒柱」から「社会の落後者」に。ところが思いがけず、このとっさの決断がガオの「逆転人生」の始まりだった。嵐のように襲い来る变化により、否応なしに再び自分と向き合うことを余儀なくされる。  
 生活という重荷がずっしりと肩にのしかかった時、ガオはデリバリーの配達員になることを選び、新しい生活をスタートさせることに。狭い路地や小道を必死に疾走するうちに、志を同じくする「ライダー仲間」と出会い、彼らと一緒に過ごす時間の中で、人間の温かさについて多くを学ぶ。  
 努力を重ね、大変な日々に立ち向かう「逆行道」を“疾走”することで、ガオは失った勇気と信念を徐々に取り戻し、新たな人生の方向について考える。

中国映画週間より

 

 

 

【感想】

デリバリードライバーの事をこんなに面白く描けるのかと驚く、最高に楽しい映画だが、一方で彼らのリアルもしっかり描くドキュメンタリーの様でもある、素晴らしく面白い映画だった。

今や世界中どこにでもあるアプリの注文だけで配達してくれるデリバリーサービス(外卖)。中国映画でもしょっちゅう登場はするものの、彼らが主人公の作品は見た事がないし、海外だとイギリスのケン・ローチ監督による良作「家族を想うとき(2019)」がある程度の、まだまだ新しい題材だ。特に今作は、中国らしく今や世界最先端のサービスにまで成長したバイクのデリバリーの世界を見せる。

 

アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生

アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生

 

しかし、内容は決してその最先端サービスのプロモーションにはなっていない。むしろ映画の結構な分量を暗いトーンが支配して、徐峥(シュー・ジェン)が演じる主人公・高志塁(ガオ・ズーレイ)がドライバーをせざるを得なくなった仕事や家庭の事情、そして他のドライバー達も皆がそれぞれが苦しい中で頑張っている姿を描いている。
中でも住宅ローンや医療費の話がいっそう切実だ。特に裕福そうでもないのに毎月15,000元(31万円)のローン返済、追加治療費で3日以内に14万元(300万円)の支払いが必要とか、日本ではあり得ない額の請求がいきなり突きつけられて、これが現実なら自己破産以外ないのではと思わざるを得ないドキュメンタリーになっている。これがリアリティを持つのが今の中国の現実かと思うと暗澹たる気持ちになるが、しかし彼らはそれでも涙を流し、歯を食いしばってはこの現実を生きようとする。

そして、この物語には、この世界最先端のデリバリーシステムを開発した企業の話はまったく登場しない。そう、真に頑張っているのは開発企業ではなく、あくまでも一人一人のドライバー達であって、その彼らそれぞれが深く重い背景を持って仕事をしている事を、愛情を持って描いていく。

…と、つらつら筆者の感想を書いたが、中国では批判も出ている。曰く、収入や労働環境を良く描きすぎていて、これならばむしろプラットフォーム企業のプロモーションにしかなっていないというものだ。なので、多少差し引いて見る方が良いかと思われる。

 

アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生

 

ともあれ、描き方は本当にリズミカルで気持ちいい。バイクなんて乗った事もない主人公が、様々なミスをしながらドライバーの仕事を学んでいく場面、それと共に交通法規や交通事故にも気をつけなければならない危険な仕事な事を知らしめる場面、熟練ドライバー達がどんなスキルを使って他よりも1秒でも早く届けているかを見せる場面…どれもスリリングなカメラワークと編集、コミカルですらある演技で見てるだけで楽しくなる。

主演もしている監督・徐峥(シュー・ジェン)は数多くの作品に関わっているが、監督作には、例えば「愛しの故郷(2020)」「父に捧ぐ物語(2021)」などのように、いつも笑いと独特の品の良さが備わっていて、常に高いクオリティを持つ。極めて信頼できる作家性を持つが、今回は「ロスト・イン・タイランド(人再囧途之泰囧、2012) 」のように(あれは全編コメディなので今作とはテイストはかなり違うとはいえ)、作家性は控えめに、より振れ幅を広げた印象だ。メリハリの効いた展開でまったく飽きる事なく2時間1分を駆け抜ける。

 

アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生

 

特に後半のクライマックスへ至るまでの、ドライバー全員が一丸となって目標へと突き進むシーンには本当に痺れる。辛芷蕾(シン・ジーレイ)が演じる妻・肖妮のドラムシーンとシンクロしてどんどんヒートアップしていく流れは、今年見た中でも最もアガるシーンと言っていい。
そしてEDMミュージックと重なる場面へと至って、まさかデリバリードライバーの話でこんな地平へと辿り着くとは…という、もう笑ってしまうような突き抜け度合いだ。これは間違いなく劇場で見るべきだし、大音量で見なければ感じられない感動がある。

この最高のエンタメと大衆への深い愛情を、一本の映画に両立させている事こそが監督が広く支持される理由だし、劇中で監督本人が苦しそうに妻へと何度も謝り、崩れたケーキを一緒に食べる姿を見せて、観客も一緒に涙してしまう。これぞ中国映画らしい楽しさに溢れた、大満足の一本だった。

 

 

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★★★★☆ 星4

 

アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生




【トピック】

◯ 夏休み期間中の2024年8月9日から中国で全国公開が開始。公開初週は「抓娃娃(じゅあわわ) 」に次ぐ2位。翌週からは中国でも大ヒットとなった「エイリアン:ロムルス(2024)」、人気シリーズのアニメ映画「白蛇:浮生 (2024) 」に次ぐ順位となった。興行収入は3.59億元(76.6億円)。

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◯ 2024年10月22日からの2024東京・中国映画週間で「アップストリーム ~逆転人生~」というタイトルで公開される予定。

2024東京・中国映画週間 映画紹介

 

 

◯ モデルになっているのは、中国でトップシェアのデリバリーサービスを展開している美団。ブランドカラーも黄色。様々なサービスをアプリを通して提供している巨大IT企業であり、その技術力から優れたマネージメントシステムを構築して、高効率の配達環境を作り上げた。

2018年頃の美団のドライバー達(筆者撮影)

中国トップのフードデリバリーサービスが誇る、圧倒的な配達効率。独自の配達アルゴリズムの秘密とは | レバテックラボ(レバテックLAB)

中国出前アプリ美団、「みんなで頼めば安い」武器に増収 - 日本経済新聞

 

◯ 主人公一家の資産についての会話中で「P2P金融で貯金を失った」と言っている。これは2018年に大量に破産した、高利回りを謳い個人からの投資を募っていたネット金融のこと。

焦点:中国「金融難民」の怒り爆発、P2P業者の破綻急増 | ロイター

 

 

 

徐峥(シュー・ジェン)

◯ 主人公・高志塁/高志垒(ガオ・ズーレイ)。IT系のアプリ制作会社でプログラマとして精力的に働いてきたが、部門の成績不振からレイオフを宣言される。ローンの支払い期限が迫る中、やむなくデリバリーのドライバーを始める。糖尿病持ち。

◯ 監督・俳優としても非常によく知られているが、むしろ数多くの作品でプロデューサーやコーディネーター的な活躍をしている事でよく知られている映画人だ。カメオ出演している作品も非常に多く、あらゆる映画と関わりがあるのかと思うほど幅広い作品にクレジットされている。また、バラエティやお笑い番組への出演も多く、そちらの人脈からもよく登場する。
上海戯劇学院卒業後、俳優として1990年代後半から活動を開始し、コメディ映画「クレイジーストーン(2006)」の大ヒットによって知られるようになる。続編の黄渤(ホワン・ボー)主演「疯狂的赛车 (2009) 」「人在囧途 (2010) 」に出演後、「人在囧途」の続編的なタイトルの「ロスト・イン・タイランド(人再囧途之泰囧、2012) 」を初監督し、これが中国映画史上初の10億元を超すスーパー大ヒットとなった。
さらにその4年後、プロデュースと主演をした「薬の神じゃない!(2018)」もまた30億元を超える興行収入を叩き出すスーパーヒットとなる。
陈凯歌(チェン・カイコー)が総指揮を執ったオールスター主旋律映画シリーズ「愛しの母国(2019)」「愛しの故郷(2020)」「父に捧ぐ物語(2021)」の全3作ではただ1人全作品で監督を務めている。
主演作だけでも、上記以外にも「摩登年代 (2013) 」「港囧 (2015) 」「ロスト・イン・ロシア(2020)」「白さんは取り込み中(2021)」などがある。

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辛芷蕾(シン・ジーレイ)

◯ 妻・肖妮。専業主婦をしていたが、これを契機に働き始める。

◯ 1986年生まれの辛芷蕾(シン・ジーレイ)は、病の父と看病のために働けない母を抱えた状況で19歳で芸能界入りする。「画皮 あやかしの恋(2008)」のドラマ版「画皮 千年の恋(2011)」でデビュー。
ドラマでは「蒼穹の剣(2018)」「狼殿下(2018)」「如懿伝(2018)」「慶余年(2019)」とヒット作へ出演していく。映画では「長江 愛の詩(2016)」「修羅:黒衣の反逆(2017)」などがある。
今年は、昨年末からの王家衛(ウォン・カーウァイ)監督による大ヒットドラマ「繁花 (2023) 」、そして大ヒット作の続編「慶余年2」、本作の後は東京国際映画祭・コンペティション部門にも出品される赵丽颖(チャオ・リーイン)主演の映画「チャオ・イェンの思い(2024)」と、数多くの出演作が公開されている。

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アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生

 

 

 

王骁(ワン・シャオ)

◯ ドライバー・老抠。過去に高志塁(ガオ・ズーレイ)が酷い対応をした事がある。辛い境遇にある子どもを持つ。

◯ 2002年デビュー。当初はドラマ「重案六组2 (2003) 」や映画「我的长征 (2006) 」などの警察や軍隊ものに多く出演。その後「永遠の桃花(2017)」「夢幻の桃花(2020)」「風はロンシーから吹く(2022)」などの古装劇でも知られるようになった。
昨年からは大ヒットドラマ「狂飆 (2023) 」や陈凯歌(チェン・カイコー)監督作の映画「志願軍 ~雄兵出撃~(2023)」、良作「三大队(2023)」、张艺谋(チャン・イーモウ)監督最新作「第二十条(2024)」などに出演している。

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贾冰(ジア・ビン)

◯ デリバリー支局のマネージャー・朱隊長。少々荒っぽい性格だが、様々な仕事を経た経験から多くのドライバーをまとめ上げる優れた能力を持つ。

◯ 喜劇、特に小品などのコメディで大変知られた俳優である。
映画では「小小的愿望(2019)」「父に捧ぐ物語(2021)」《鸭先知》編、昨年はコメディ映画「哥,你好(2022)」やジャッキー・チェン主演「ライド・オン(2023)」、良作「いいひと 保你平安(2023)」、陈凯歌(チェン・カイコー)監督の主旋律映画「志願軍 ~雄兵出撃~(2023)」、今年の春節映画「飞驰人生2(2024)」や大ヒット作「抓娃娃(じゅあわわ) 後継者養成計画(2024)」、そしてコメディ「末路狂花钱 (2024) 」では主人公を演じるなど、ヒット作への出演が増加している。
ドラマでは大ヒットサスペンス「狂飙(2023)」にも出演している。

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冯兵(フェン・ビン)

◯ チームで最も成績優秀なドライバー・大黑。寡黙で実直な性格で、ある理由からトップを狙い始めた。

◯ 2014年に俳優デビュー。シルクロードの歴史を描いた歴史映画「丝路英雄·云镝 (2016) 」への出演で知られるようになる。2021年には映画「迫り来る嵐(2017)」の主演・段奕宏(ドアン・イーホン)がプロデュースまで手掛けたドラマ版「双探 (2021) 」に出演。
その後、「猟罪図鑑(2022)」「冰雨火(2022)」「特战荣耀 (2022) 」、上記の贾冰(ジア・ビン)も出演の「狂飙(2023)」、辛芷蕾(シン・ジーレイ)も出演の「慶余年2(2024)」、現在放映中の「暗夜与黎明 (2024) 」とヒットドラマへの出演が増加中となっている。
映画では主演作「绝命枪王 (2018) 」、张译(チャン・イー)主演の「三大队(2023)」などがある。

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丁勇岱(ディン・ヨンダイ)

◯ 高志塁(ガオ・ズーレイ)の父。病により多額の医療費と共に車椅子生活を余儀なくされ、一方で仕事を失った息子に失望する。

◯ 1958年内モンゴル出身の現在65歳。映画「白山黑水(1997)」などに出演していたが、初の全国公開作品「倾城(2013)」で中国金鶏奨・助演男優賞にノミネートされる。昨年の「封神~嵐のキングダム~(2023)」では四大諸侯のひとり、南伯侯鄂崇禹を演じ、今年は张艺谋(チャン・イーモウ)監督の最新作「第二十条(2024)」に出演した。
胡歌(フー・ゴー)主演の大ヒット古装劇「琅琊榜(2015)」に出演。その他ドラマでは「花様衛士(2019)」「跨过鸭绿江(2020)」「人世间(2022)」などにも出演している。

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その他俳優

◯ シングルマザーのドライバー・仇晓敏を演じたのは刘美含(リウ・メイハン)。2008年に放映された「巴啦啦小魔仙」という実写版プリキュアやセーラームーン的な特撮変身ヒロインもので、严莉莉といういじめっ子役で知られるようになった(ちょっとびっくりするビジュアルで面白い。日本でもタイトルは知られているが、2期以降のアニメ版のようで、刘美含(リウ・メイハン)が出演している特撮の1期の日本での知名度はあまりないようである)。

巴啦啦小魔仙的全部图片

その他、ドラマでは「童话二分之一(2012)」「北上广不相信眼泪(2015)」「あの日のI Love You(2016)」「单恋大作战(2018)」「暗恋·橘生淮南(2022)」「去有风的地方 (2023) 」などに出演。
映画では今作の監督/主演の徐峥(シュー・ジェン)が主演のドタバタコメディ「心花路放 (2014) 」に出演しているし、今作でもチラッと出演している于和伟(ユー・ハーウェイ)と郭麒麟(グオ・チーリン)が主演の「二手杰作(2023)」にもやさぐれた役で出演している。

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◯ 主人公・高志塁/高志垒(ガオ・ズーレイ)がこの仕事を始めるきっかけとなった若者のドライバー・杨大山は邬家楷(ウー・ジャカイ)が演じた。
2021年に「封神~嵐のキングダム(2023)」の乌尔善(烏爾善、ウー・アールシャン)監督の映画「异人之下 (2024) 」へ出演しデビュー。オムニバス映画「大世界扭蛋机 (2022) 」では倪虹洁(ニー・ホンジェ)と共演。ドラマ「那些回不去的年少时光 (2023) 」や青春映画「沙漏 (2024) 」にも出演している。

アップストリーム ~逆転人生~ 逆行人生

 


◯ 老いたドライバー・老张を演じた张占义(チャン・ジャンイー)は、映画「平原上的夏洛克(2019)」という上海映画批評家協会賞を受賞した映画で、鮮烈な印象を残してデビュー。翌年のオールスター主旋律映画「愛しの故郷(2020)」・北京好人 / 続・Hello 北京編で、早速葛优(グォ・ヨウ)の友人という準主役に抜擢される。
その後も「人潮汹涌(2021)」「ボーン・トゥ・フライ(2023)」、そして今年は今作と张子枫(チャン・ズーフォン、チャン・ツイフォン)主演の映画「穿过月亮的旅行 (2024) 」に出演と、着実に出演作を増やしている。

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◯ 高志塁/高志垒(ガオ・ズーレイ)の母親を演じたのは丁嘉丽(ディン・ジャーリー)。1980年代から活躍する名女優で、過去「山林中头一个女人 (1986) 」「过年 (1991) 」「无人喝彩 (1993) 」「卡拉是条狗 (2003) 」「黄金時代(2014)」で中国金鶏奨を二度受賞、二度ノミネート、その他多くの映画賞を受賞している。
最近では张艺谋(チャン・イーモウ)監督「妻への家路(2014)」「邪不压正 (2018) 」、贾樟柯(ジャ・ジャンクー)監督「帰れない二人(2018)」「ブレイブ 大都市焼失(2019)」「こんにちは、私のお母さん(2021)」などに出演している。

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◯ 娘役の陈哈琳(チェン・ハーリン) は、映画「素晴らしき眺め(2022)」で易烊千玺(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)の妹を演じていた子だ。成長が実感できる。

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