香港映画
香港映画『火遮眼 The Furious(2025)』レビュー。 アジア最新型アクションをドカ盛りで仕上げたシンプルでストレートな大満足作。わかりやすい作り、見やすい画面でしっかりを期待を上回る、素晴らしい快作。 2025年 香港 113分 IMDb評価:7.9/10 監督:谷…
香港映画『私の愛のかたち』レビュー。 女性障害者の性について描いた挑戦的なテーマだが、廖子妤(フィッシュ・リュウ)の演技力もあって素敵なラブストーリーにもなっている。だがその裏に愛とは何かという、答えのない問いかけを配置する、香港映画らしい…
フィリピン映画『Hello, Love, Goodbye』レビュー 香港で働くフィリピン人家政婦たちを主人公にした、香港映画の盲点をついたようなフィリピン映画の大ヒット作。香港映画ではなかなか描かれない正反対の視点がとても衝撃的な一方で、とても素敵で良質な若者…
香港映画「衝鋒:火拼」レビュー。 まるで私たちが熱狂した「あの頃の香港警察アクション」を2026年に再現したようなハードボイルドアクション。オールド香港映画ファンはきっと歓喜の一方、「生き残りを未だ模索する」香港アクションの現状も色濃く反映して…
香港映画『不日成婚1』&『不日成婚2』レビュー。 『旅立ちのラストダンス(2025)』の陳茂賢(アンセルム・チャン)監督による2021/2023年公開の前作(日本未公開)。意外なほど軽いタッチの都会派ラブコメの連作だが、グッと深みを増す2作目は正に「旅立ち…
香港映画「グッド・ゲーム」レビュー。 ゲーム大会での勝利を目指す凸凹チームのセカンドチャンスもの。大作ではないが良質なアクション、ゲームキャラも使った一段深いキャラクター描写で、ノリよく見れて満足度も高い佳作。 2025年 香港 95分 IMDb評価:6.…
香港映画のアカデミー賞とでもいえる金像奨が2026年4月19日に発表された。各賞の受賞とノミネート作品は以下の通り。ノミネート対象は2025年1月1日からの一年間に一般公開された長編作品となる。 作品賞 監督賞 脚本賞 主演男優賞 主演女優賞 助演男優賞 助…
映画『尋秦記 バック・トゥ・ザ・パスト』レビュー。 単体でも楽しめる作品だが、本作は“知るほど面白くなる”設計になっている。ドラマ版や背景を知っていると、登場人物の関係や物語の重みがより立体的に見えてくる。 もちろん予備知識なしでも問題なく観ら…
武侠映画を「"武侠度"が見えるチャート」に整理。「何から見ればいいのか知りたい」「自分が今どのあたりにいるのか知りたい」という人向けの、分かりやすい「入門マップ」です。 《少林寺《SPIRIT スピリット《ウォーロード/男たちの誓い《グランド・マスタ…
香港映画「狂舞派3」レビュー。前作のヒットから一転、実質的に別物の映画になったストリートダンスとヒップホップの映画。香港の変化に大きく影響を受け社会派作品へと変容していった、ドキュメンタリー的に濃密な異色作。「続編」ではなく「断絶の上に作ら…
香港映画「夜王 Night King」レビュー。 華やかな東尖沙咀(東チムサーチョイ)のナイトクラブを舞台に、黃子華(ダヨ・ウォン / ウォン・ジーワー)の話芸が炸裂する大ヒットコメディだが、あの頃の香港を懐古しつつも最後に前を向いていく。一見すると華や…
香港映画「はじめて好きになった人」レビュー。 香港映画には珍しい女子高生同士の恋愛とその後を描いた2021年の作品。王道の恋愛映画っぽく描かれた美しい作品だが、あえてクィア映画として描かれていない事で公開当時議論を呼んだ。観る側の文化や価値観に…
香港映画「無名指」のレビュー。 ホームドラマとして作られているが、三世代それぞれの障害や病とそこにまつわる心情が重なって、より重く、複雑なドラマになっていて泣ける。郭富城(アーロン・クォック)という意外なキャスティングがハマってるだけじゃな…
香港映画「私立探偵」レビュー。 クアラルンプールが舞台の探偵物語。李子俊(ジョナサン・リ)監督らしい緊迫する犯罪描写、美しい画作りで見せるが、なによりも古天樂(ルイス・クー)と周秀娜(クリッシー・チャウ)の背伸びしない等身大な夫婦像がとても…
香港映画「金童」レビュー。突然自分の子供を育てることになった元ボクサーが、再びボクシングで自らの再起を図るという、一見よく聞くストーリーだがとっても丁寧にバランスよく作られ、王道のボクシング映画としてきちんと仕上がった良作。 張繼聰(ルイス…
香港映画「拼命三郎」レビュー。 息子によるムエタイ挑戦を軸に、父子の関係を修復しようとする物語。だが背景には仁義のしがらみから足を洗い、過去を絶ち切ろうとする父親の香港映画的世界観が立ち表れる。啓徳(カイタック)エリアの町の変化も重ねあわせ…
香港映画「阿龍」レビュー。撮影から7年を経て公開されたことで、作品の印象が大きく変わって見える映画。 鄭中基(ロナルド・チェン)が監督として手がけた本作は、全編タイを舞台にした異国情緒と香港的なアクションを併せ持ちながら、その“時間差”を強く…
香港映画「母性のモンタージュ」レビュー。 子育ての辛さを描いた作品だが、母親の「追い詰められる感覚」を体感させるために一見「よくある事」をひたすら積み重ねていく。聞いたことのあるエピソードを積み重ねるが、そこからの驚くようなエンディング。リ…
10. シャドウズ・エッジ 捕风追影(捕風追影) 9. ラスト・ダンス 破·地獄 8. 長安のライチ 长安的荔枝 7. 南京照相馆 南京写真館 6. 餃子クイーーン! 水饺皇后(水餃皇后) 5. 小さな私 小小的我 4. シータイ・戯台~笑劇の霸王別姫~ 戏台 3. 風林火山 2.…
香港映画「赦されぬ罪」レビュー。 宗教者は果たしてどこまで神聖でいられるのか、という問を巡るストーリーだが、手の込んだプロットで最後まで見せきる。まさかの卒業制作が映画化される快挙の新鋭の初監督作。 2025年 香港 84分 監督:林善(ジェフリー・…
マレーシア映画「幼な子のためのパヴァーヌ」レビュー。 マレーシア映画だが、主演の廖子妤(フィッシュ・リュウ)はじめ香港映画のスタッフも多く参加して制作。赤ちゃんポストをテーマにしながらマレーシア固有の問題を掘り下げていき、同じマレーシア映画…
2021年香港映画「リンボ」レビュー。 汚く猥雑、ゴミと湿度にまみれた世界、悲しみが暴発した者たちがぶつかり合う物語なのに、素晴らしくテンポのいい展開、全編モノクロながらむしろ見やすく感じるほどの画作りで最高に面白いR指定映画に仕上がっていた。…
香港映画「浅浅歳月」レビュー。 長い歳月を経た関係だからこそ湧いてくる感情を描き出す、原作者であり自ら制作にも関わった謝淑芬の思いが詰まった私小説のような映画。全編iPhoneでの撮影も展開していくほどに意味が増していく。 2025年 香港 109分 監督…
2023年香港映画「爆裂點」レビュー。 金像奨アクション監督賞を受賞した、林超賢(ダンテ・ラム)による香港伝統のアンダーカバー(潜入捜査)もの最近作。安定の張家輝(ニック・チョン)を完全に食っている陳偉霆(ウィリアム・チャン)の存在感が素晴らし…
香港映画「風林火山 Sons of the Neon Night」レビュー。とにかく暗く美しいハードボイルドな異世界を作り出した美術と映像が素晴らしい。難解と評されるストーリーや超豪華なキャスト陣も、すべてこの世界観を味わうため。万人向けではないが、何度でも見返…
香港映画「フォー・トレイルズ 限界を超えてゆけ」レビュー。 まだまだ知らない香港の風景があり、しかも毎年の春節にこんなハードなチャレンジが行われていたというタブルな驚きに魅入られる、とても興味深く楽しめるドキュメンタリー。2025年 香港 101分 …
中国/香港映画《捕風追影》(シャドウズ・エッジ)レビュー。成龍(ジャッキー・チェン)主演のクライムアクションを解説。梁家輝との激突や若手キャストの魅力、作品の背景と見どころ、リメイク作を紹介。 中国/香港映画「シャドウズ・エッジ」レビュー。 …
香港/カナダ映画「敗走麥城」レビュー。 カナダを舞台に中華系移民たちの巻き起こす騒動を描いたコメディ。 中国&香港の人物像の違いも面白いが、欧米圏ならどこの国でもありそうな普遍性もあり、移民や華人の物語として楽しめる。 2024年 カナダ・香港 84分…
香港映画「把幸福拉近一點」レビュー。 「6人の食卓(飯戲攻心、2022)」の林明禎(リン・ミンチェン)が主演、古天樂(ルイス・クー)の天下一電影が製作、と惹かれる要素はあるが、予算も厳しいのが画面からも伝わってくる。恋愛より友愛、暖かさや絆にフ…
香港映画「寄了一整個春天」レビュー。 香港金像奨での2部門ノミネート作品。思春期のコンプレックスによって歪んでいく青春時代と、コロナ以降の狭まった関係性との狭間に落ち込んでいく少女の物語。COLLARの邱彥筒(Marf / マリフェ・ヤウ)演じる主人公の…