香港映画

香港映画レビュー&解説「祥賭必贏 My Best Bet(2025)」

いかにも春節映画らしいドタバタ喜劇だが、なぜか朱栢康(チュー・パクホン)の魅力が大爆発していて、そこだけを目当てに見るのも楽しいシンプルに楽しめる作品。 2025年 香港 105分 監督:羅耀輝(アンディ・ロー、ロー・イウファイ) 出演:蔡卓妍(シャー…

2026年に上映/公開/配信/円盤予定の中国映画・香港映画たち

この時期に上映/公開/配信/Blu-rayDVD発売される中国・香港映画の全作品をリストアップ。既にレビューを書いた作品もあり。 最終更新:2026年4月18日

『ラブ・ライズ』香港映画レビュー&解説「我談的那場戀愛 Love Lies (2024)」

香港映画「ラブ・ライズ」レビュー。 夫との別れから新しい人生を踏み出す、そのきっかけがなんとロマンス詐偽という面白い設定のロマンチックコメディ。札幌ロケ&路面電車のファンタジックな舞台に吳君如(サンドラ・ン)ならでは上品な笑いでじんわりと哀…

『プロセキューター』香港映画レビュー&解説「誤判 The Prosecutor (2024)」

香港映画「プロセキューター」レビュー。 甄子丹(ドニー・イェン)の最新アクション映画だが、一方で検事として裁判に挑む法廷ドラマでもある。キレキレの大内貴仁によるMMAアクションが凡百の類似品との次元の違いを見せつける。 2024年 香港 118分 監督:…

『ソク・ソク / 叔·叔(スク・スク)』香港映画レビュー&解説「叔·叔 Suk Suk (2019)」

2019年香港映画「ソク・ソク / 叔·叔(スク・スク)」レビュー。 ゲイの高齢者カップルについて描いた香港映画。穏やかな語り口だが、問題が絡み合う現実をきちんと描いてあり、監督の次作「從今以後(2024)」よりリアル、ストレートで強く心に残る。 2019年…

2025年第43回香港金像奨(金像獎)の作品一覧

香港映画のアカデミー賞とでもいえる金像奨が2025年4月27日に発表された。各賞の受賞とノミネート作品は以下の通り。ノミネート対象は2024年1月1日からの一年間に一般公開された長編作品となる。 作品賞 監督賞 脚本賞 主演男優賞 主演女優賞 助演男優賞 助…

香港映画レビュー&解説「4拍4家族 Band Four(2023)」

2023年作。謝安琪(ケイ・ツェ)や泰迪羅賓(テディ・ロビン)など出演者がほぼ全員ミュージシャンと、有機的に音楽で繋がっていく、心に染みる良作。 高評価だったが興収に繋がらずだったが、公開後に金像奨を受賞した労作。 男の子Rileyを演じた陳諾霆のす…

『ヒット・エンド・ファン!臨時決闘』香港映画レビュー&解説「臨時決鬥 Hit N Fun (2025)」

香港映画「ヒット・エンド・ファン!臨時決闘」のレビュー。 賀歳片(春節映画)という気楽に楽しめるコメディで、香港映画ならではの独特な映画ジャンルだが、あの「トワイライト・ウォリアーズ」のパロディという特大ボーナスが付いた、今こそ日本公開する…

『お父さん』香港映画レビュー&解説「爸爸 Papa (2024)」

香港映画「お父さん」レビュー。 実話の事件を元に、父親の側から心情を描く。展開も演出も、すべて父親の気持ちの揺れに寄り添って撮っていて、だからこそ時間が止まった遺族の思いまで再現されている、新しいリアリティを持つ映画だ。 2024年 香港 127分 …

『旅立ちのラストダンス』香港映画レビュー&解説「破·地獄 The Last Dance (2025)」

香港映画「旅立ちのラストダンス」レビュー。 落ち着いた作りながら、すごく濃密。2024年的新しい考え方、でも一歩引いた俯瞰した目線から様々なイシュー、重いドラマを練り込んでいく。衛詩雅ミシェールワイの素晴らしい仕事に泣ける。 2024年 香港 127分 …

『ラスト・ソング・フォー・ユー』香港映画レビュー&解説「久別重逢 Last Song For You (2024)」

香港映画「ラスト・ソング・フォー・ユー」レビュー。 ノスタルジックな青春映画という作りだが、丁寧な心情の描写に日本ロケ、香港らしくない風景、中年男性が主人公というひと捻りもあって、最後まで楽しめるウェルメイドな映画だった。 2024年 香港 110分…

『私たちの話し方』香港映画レビュー&解説「看我今天怎麼說 The Way We Talk (2024)」

香港映画「私たちの話し方」レビュー&解説。 聾者(ろうしゃ)かどうかに関係なく、様々な人の豊かな人生があるというシンプルな事実を驚くべき演出で素晴らしく自然に見せる。普遍的だが新しい、凄い映画。 2024年 香港 132分 監督:黃修平(アダム・ウォン…

『これからの私たち - All Shall Be Well』香港映画レビュー&解説「從今以後 All Shall Be Well (2024)」

終の住処での2人の日々。それが一瞬でフッと消えてしまう、胸に締め付けられる前半が印象的なLGBTQ映画。高齢者の女性カップルゆえの問題が、より一層苛烈に重くのしかかる。 2024年 香港 93分 監督: 楊曜愷(レイ・ヨン) 出演: 區嘉雯(パトラ・アウ)、李…

『離れていても』香港映画レビュー&解説「但願人長久 Fly Me to the Moon(2023)」

香港映画「離れていても」のレビュー。端正に作られた、香港への移民の年代記。監督の自伝的ストーリーだが、香港に限らず多くの移民の過去を持つ人々が共感できそう。 ハードな半生だが柔らかでエッセイ的でもある語り口が良い。 2023年 香港 113分 監督:…

2024年中国映画・香港映画の個人的ベストテン

10. デクリプト 解密 9. 被我弄丢的你 8. 无价之宝 7. YOLO 百元の恋 热辣滚烫 6. 作詞家志望 填詞L 5. 涉过愤怒的海 4. ⼈⽣って、素晴らしい / Viva La Vida 我们一起摇太阳 3. 抓娃娃(じゅあわわ) 後継者養成計画 抓娃娃 2. 年少日記 1. トワイライト・ウ…

『作詞家志望』香港映画レビュー&解説「填詞L The Lyricist Wannabe(2023)」

夢を追いかけ、夢に破れる若者の心沁み入る物語でありつつ、そこに広東語歌謡=カントポップがいかに作られているかの秘密を、わかりやすく解き明かしてくれる。 前作に続き、香港の魅力をまた新しい角度から立ち上がらせてくれる黃綺琳(ノリス・ウォン)監…

『フライト・フォース 極限空域』香港/中国映画レビュー&解説「危機航線 High Forces(2024)」

「フライト・フォース 極限空域」レビュー&解説。 圧倒的なクライマックスまで、とにかく力ずくで展開していくストーリー。細かなツッコミはすべて放っといて楽しめば、最後は放心状態で見終われる。 大規模なアクション、クラシックが鳴り響く劇伴など、80…

『カウントダウン』香港/中国映画レビュー&解説「焚城 Cesium Fallout(2024)」

放射能拡散事故とその対応を描いた、ある意味ストレートなディザスター映画。日本で観るならかなり複雑な心境になるだろうし、ツッコミどころも存在する。ただし超豪華な俳優陣はみどころ。 2024年 香港/中国 138分 監督:潘耀明(アンソニー・プン) 出演:…

『盗月者 トウゲツシャ』香港映画レビュー&解説「盜月者 THE MOON THI4V3S(2024)」

香港映画のイメージを覆すようなポップな仕上がりなのに、きっちり香港アクションらしさも随所に感じる、最高に楽しいクライムアクション。東京が舞台なのでいろんな見どころも満載だし、なにより呂爵安(イーダン・ルイ)をはじめ、これからの香港映画にも…

2024年第37回中国金鶏奨(金鸡奖)の作品一覧

中国(と香港)映画のアカデミー賞とでもいえる金鶏奨が2024年11月16日に福建省アモイで発表された。各賞の受賞とノミネート作品は以下の通り。 作品賞 中小作品賞 新人監督作品賞 青少年作品賞 外国語作品賞 ドキュメンタリー作品賞 戯曲作品賞 美術作品賞 …

香港映画レビュー&解説「紮職3 The Unwavering Brotherhood (2024)」

香港映画「紮職3」レビュー。 昔ながらの香港マフィア的世界観を忠実に描いた、清々しい程のクラシックな任侠映画。ボス・鄭浩南(マーク・チェン)の尖りきったダンディズムに痺れ、旺角での大逃走劇はじめ見せ場も楽しい。 2024年 香港 94分 監督:吳家偉…

『マッド・フェイト 狂運』香港映画レビュー&解説「命案 Mad Fate (2023)」

香港映画「マッド・フェイト 狂運」レビュー。 かなりクセのある、画作りもストーリーも独特なサイコホラー風味のクライム・サスペンス。 まるで精神を病む寸前のボーダーライン上にいる人々を、サイコパス側から描いているような作品。 2023年 香港 108分 …

香港映画レビュー&解説「闔家辣 Chili laugh story(2022)」

2022年作。92分とテンポよく見れる、まさに賀歲片(春節映画)らしく楽しめるコメディ映画。コロナ期の大変だった時期を懐かしく思い出させてくれる。 2022年 香港 92分 監督:鄭晉軒(コバ・チャン) 主演:鄭中基(ロナルド・チェン)、梁詠琪(ジジ・リョ…

『白日の下』香港映画レビュー&解説「白日之下 In Broad Daylight (2023)」

香港映画「白日の下」レビュー。 障害者施設での虐待をリアルに描いて林保怡(ボウイ・ラム)、姜大衛(デビッド・チャン) 、梁雍婷(レイチェル・リョン)ら入所者の演技が凄まじい。それよりも香港メディアへの不信感や中国映画的な表現があり、そちらに…

『ママの出来事』香港映画レビュー&解説「阿媽有咗第二個 Mama’s affair(2022)」

2022年のMIRRORのメンバー、姜濤(ギョン・トウ)&柳應廷(ジャー・ラウ)の映画デビュー作。アイドル映画というより母と若者、2つの世代の青春映画として、毛舜筠(テレサ・モウ)の演技力に唸る、軽やかな味わいの素敵な映画。 2022年 香港 126分 監督:彭…

『臨時強盗』香港映画レビュー&解説「臨時劫案 Rob N Roll (2024)」

香港映画「臨時強盗」レビュー。 今年口コミで評判が広まった2024年春節映画(賀歲片)でもあるクライムコメディ。どんどん話が転がって予想もつかないところに着地する。郭富城(アーロン・クォック)の出っ歯キャラ作りが強烈!佐敦・廓街などの観光エリアが…

香港映画レビュー&解説「女子監獄 Prison Flowers (2023)」

香港映画「女子監獄」レビュー。 これぞ香港B級映画!2023年作なのにVシネかな?と思うほどのコテコテな女子刑務所もの。久々に見る鍾欣潼(ジリアン・チョン)&周秀娜(クリッシー・チャウ)は 華がありすぎて、むしろリアリティがどこかへ置いてきぼりに。…

『カスタムズ・フロントライン 奪還』香港映画レビュー&解説「海關戰線 Customs Frontline (2024)」

香港映画「カスタムズ・フロントライン 奪還」レビュー。 謝霆鋒(ニコラス・ツェー)が大活躍する、邱禮潯(ハーマン・ヤウ)節全開のアクション大作。香港の名所や動いているコンテナ船が舞台になっていて、新鮮な見せ場が豊富な最高に楽しい映画。 2024年…

『談判專家』香港映画レビュー&解説「Crisis Negotiators(2024)」

香港映画『談判專家』レビュー。大ヒットしたハリウッド映画「交渉人(1998)」のリメイク作品だが、スリリングさの代わりに人情味のある語り口になってて余韻が気持ち良い。なによりも吳鎮宇(フランシス・ン)が演じる謝家俊の人柄が心を打つ、心に染み入…

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』香港映画レビュー&解説「九龍城寨之圍城 Twilight of the Warriors: Walled In (2024)」

香港映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」レビュー。 映画を見終わったらもう一度ポスターを見てほしい。 香港が好きな人も香港映画が好きな人も、ただのアクション映画好きも、とにかくみんな絶対に気に入る傑作。作っている人々の愛情が、熱…