【本記事は極力ネタバレせず記述していますが、心配な方は映画鑑賞後にご覧ください。】
香港映画ではなかなか描かれない、中国からの移民の目線で黄金時代の香港を描く良作。有名冷凍餃子ブランド「灣仔碼頭」を作り上げた女性の一代記。香港を舞台に、香港人監督・多くの香港スターが中国一の喜劇女優と共演するという、ドリームチームのような体制であの時代を描いた良作。
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【スタッフ & キャスト】
2025年 中国
导演: 刘伟强(劉偉強 アンドリュー・ラウ)
主演: 马丽(マー・リー)、惠英红(恵英紅、ワイ・インホン、カラ・ワイ、クララ・ワイ)、朱亚文(チュー・ヤーウェン)、王祖蓝(王祖藍、ウォン・チョーラム)、薛凯琪(薛凱琪、フィオナ・シット)、谢天华(謝天華、マイケル・ツェー)
【あらすじ】
有名冷凍餃子ブランド「灣仔碼頭」の創業者・臧健和(チョン・キンホー)の人生を描く。中国・青島からやって来たが夫に騙され、2人の娘と餃子の屋台から、やがて大人気ブランドとなっていく歴史を、1970~90年代の香港を舞台に描いていく。
【感想】
香港映画ではなかなか描かれない、中国からの移民の目線で黄金時代の香港を描く良作。有名冷凍餃子ブランド「灣仔碼頭」を作り上げた女性の一代記。香港を舞台に、香港人監督・多くの香港スターが中国一の喜劇女優と共演するという、ドリームチームのような体制であの時代を描いた良作。
見ている間ずっと、彼らの競演に心が踊りっぱなしであった。かつてここまで香港に寄り添った中国映画は無かったんじゃないだろうか。あの美しくネオン煌めく80年代香港を背に、中国東北人を代表する女優・马丽(マー・リー)が「多謝」と言っているだけで不思議な感慨が湧いていた。
監督は「インファナル・アフェア(2002)」などの劉偉強(アンドリュー・ラウ)。脇を固めるのは、朱亚文(チュー・ヤーウェン)(港警の旧式制服!)と潘斌龙(パン・ビンロン)という中港合作映画でもあまり出演しない2人以外、全員香港人俳優たちで、当然台詞も広東語と普通話が同じくらい入り交じる。
通常、香港映画を中国で上映したりその逆の場合、吹き替え=配音で上映地の言語に揃えるものだが、本作は原音1種類だけを公開していて、それも珍しい。これまでで最も有機的に香港と中国が一体となって作られた映画になっていると感じた。穿った見方をすれば、失われゆく香港の風景が勝者としての中国に取り込まれたとも言えるかもしれないが、作品の完成度には本当に感激した。
主人公は山東省は青島出身の女性。香港人の医師と結婚し娘2人を連れて香港に来てみると、実は夫は別の女性と既に結婚しており、タイで住むのだが、使用人としてなら同居しても良い、とその場で言い放たれる。そこから、身ひとつのシングルマザーのまま、親にも隠したまま身寄りのない香港で生きていくという、壮絶な境遇から物語が始まる。主題歌も朝ドラの名作「おしん(1983)」香港版の主題歌カバーで、王道とも言える苦労に苦労を重ねる彼女の一代記が、監督らしい手堅い手法で描かれる。
だが、特にこの前半が、香港映画好きにはたまらないシーンが満載で心踊らされるのだ。オープニング早々から黃德斌(ケニー・ウォン)の登場。そして70年代後半の雑然としつつも美しいネオン煌めく香港の町並み。「トワイライト・ウォリアーズ(2024)」での九龍城砦内部の商売人たちと同様に、様々な商売人達が店を広げている風景が広がる。
そこをみすぼらしい格好、不安に押しつぶされそうな表情で必死に雇い口を探す、まるで九龍城砦に来た当時の主人公・陳洛軍(チャン・ロッグワン)を彷彿とさせる、马丽(マー・リー)演じる臧健和(チョン・キンホー)。その困り果てた彼女を見て、そっと手を差しのべる姜大衛(デビッド・チャン)演じる商店主…あの構図が再び繰り広げられるのだ。もうベタすぎるほどベタ、だがそれが良い。
「トワイライト~」での主人公・陳洛軍(チャン・ロッグワン)を迫害する者たちは、九龍城砦の外部の者たちであった。本作の主人公・臧健和(チョン・キンホー)はよそ者として、多くの香港人たちから迫害される。彼女を理解する恵英紅(カラ・ワイ)演じる紅姐たち、住まいの隣人たちや同郷など少数の人々以外からは、例えば隣人のひとり・王祖藍(ウォン・チョーラム)が演じる男のように、中国人として明確に格下の扱いを受ける。まして女性として、当時の香港が相当生き辛かった事は間違いない。彼ら中国人の境遇は香港映画ではなかなか描かれることも無い、時代の暗部であり負の側面で、そこがしっかり描かれているのもすごく新鮮だった。
カテゴリーは確かに中国映画だが、香港への強いリスペクトが伝わり(監督が劉偉強(アンドリュー・ラウ)なので当然だ)、素晴らしい古き善き香港の風景、なにより「トワイライト~」と同じ、よそ者が周囲の人情によって居場所を見つけていくという、香港らしい物語に思わず泣かされる。そして、そこに今まで香港に関する映画にはほとんど出演経験がない、中国東北人を代表する喜劇女優となった马丽(マー・リー)が主演で入る驚き。「抓娃娃(じゅあわわ) 後継者養成計画(2024)」や「第二十条(2023)」でも炸裂していた彼女の演技力と、恵英紅(カラ・ワイ)、袁富華(ベン・ユエン)ら香港勢とのコラボレーションの意外性。今までの中港合作映画では感じられなかった、高いレベルの融合がこの映画では成立していて、特に筆者のような中国映画にも香港映画にも親しんできた観客にとっては、まさにドリームチームのような作品であった。
そして、母から伝えられた餃子をいつも思い出して一つずつ手作りしていく姿。たっぷり茹でられた熱々の餃子を皆で食べるシーン。見ているだけで食べたくなる場面もたくさん登場する。王道の作りだが、きっと多くの香港映画好きも楽しめる高いクオリティの作品だ。
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【トピック】
◯ 本作はメーデーの祝日を控えた2025年4月30日から中国で一般公開、翌日5月1日から香港で公開を開始した。中国では公開初週から興収ランキングで3週連続の1位を記録。香港では「サンダーボルツ*(2024)」、古天樂(ルイス・クー)主演作「バイタル・サイン(2023)」に次ぐ2週連続の3位を記録した。
興行収入は中国で4.17億元(83.7億円)。
◯ 監督の刘伟强(劉偉強 アンドリュー・ラウ)は、香港ノワールの名作「インファナル・アフェア(2002)」シリーズの監督であり、その後も「頭文字D THE MOVIE(2005)」や「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳(2010)」などを監督した後、最近は中国映画を監督・プロデュースする事が多い。
主な中国映画の作品では、監督作として航空パニックものの「フライト・キャプテン(2019)」とコロナ禍の医療現場を描いた「アウトブレイク(2021)」の2作、プロデュースでは消防士もの「ブレイブ 大都市焼失(2019)」やアフリカでのPKO活動を描いた「FPU~若き勇者たち~(2024)」などがある。
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◯ モデルとなった臧健和(チョン・キンホー)は、映画と同じように灣仔碼頭水餃というブランドで、香港では様々なスーパーで販売されている最も知られた冷凍餃子ブランドとなっている。
◯ ブランドの名前にもなっており、最初に露店を始めた場所である灣仔碼頭は、今もスターフェリーの香港島側の乗り場のひとつとして健在だ。舞台となった建物は2014年に建て替えられ、劇中の雰囲気からはかなり新しくなっている。
灣仔碼頭水餃公式サイト:Wanchai Ferry – Taiwan
◯ 臧健和(チョン・キンホー)をモデルにしたドラマは、既に1995年にTVBによって制作されている。タイトルも本作と同じ「水餃皇后」(英文タイトルは「To Love With Love」)で、陳松伶(ナディア・チャン)が臧健和(チョン・キンホー)役を演じた。
www.youtube.com TVB時裝劇線上看 | 水餃皇后 01/20 | 粵語中字 | 1995
马丽(マー・リー)
◯ 臧健和(チョン・キンホー)
◯ 喜劇集団「開心麻花」出身の超人気喜劇役者で、沈腾(シェン・トン)と並ぶ出世頭であり、大忙しの人気俳優だ。膨大な出演作があるが、とにかくコメディが抜群に上手く安定の演技を誇る。
主な作品は「恥知らずの鉄拳(2017)」、「完璧な他人(2018)」、「トゥ・クール・トゥ・キル(2022)」、「月で始まるソロライフ(2022)」など。
昨年の春節には张艺谋(チャン・イーモウ)監督「第二十条(2024)」で主役を演じる一方で、同時期公開の大ヒット作で日本映画「百円の恋」のリメイク「YOLO 百元の恋 (2024) 」にも出演している。その後、昨夏に主演作「抓娃娃(じゅあわわ) 後継者養成計画(2024)」に出演した。
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惠英红(恵英紅、ワイ・インホン、カラ・ワイ、クララ・ワイ)
◯ 同じアパートに住む隣人で親しくなる紅姐。
◯ 香港出身で、昨今は再び人気女優として数多くの映画に出演している。
当初はアクションができる女優として香港映画「ワンス・アポン・ア・タイム 英雄少林拳(1981)」や「レディクンフー 激闘拳(1980)」で活躍し、香港金像奨・主演女優賞を受賞。ドニー・イェン&金城武の「捜査官X(2011)」でもアクションを披露し「キョンシー/リゴル・モルティス(2013)」では再度香港金像奨の助演女優賞を受賞した。
近年は「心魔(2009)」、そして「幸福な私(2016)」で香港金像奨で主演女優を再び受賞し、張曼玉(マギー・チャン)の5回に次ぐ2位タイとなる4回の金像奨受賞女優となった。
以来、台湾映画「血観音(2017)」で金馬奨主演女優賞受賞、「サンシャイン・オブ・マイ・ライフ(2022)」、中国ドラマ「上陽賦(2021)」、良作の中国映画「愛してる!(2023)」や「瞒天过海(2023)」、「拯救嫌疑人(2023)」、韓国映画のリメイク「スケッチ~彼女と描いた光~(2024)」などで実力派俳優として大活躍している。
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朱亚文(チュー・ヤーウェン)
◯ 香港警察の署長・華哥。臧健和(チョン・キンホー)の頑張りに心を打たれる。
◯ 「建国大業(2009)」や中国版「見えない目撃者(2015)」で知られるようになる。ドラマ「大明皇妃(2019)」でも主役を務めた。
最近の出演作は相対的に主旋律的なテーマや兵士・警官といった役の映画が多く、コロナ禍を描いた「アウトブレイク(2021)」、3人の名監督による「1950 鋼の第7中隊(2021)」&「1950 水門橋決戦(2022)」、张艺谋(チャン・イーモウ)監督「崖上のスパイ(2021)」、陈凯歌(チェン・カイコー)監督の「志愿军:雄兵出击(2023)」、アフリカでのPKO活動を描いた「FPU~若き勇者たち~(2024)」などがある。
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王祖蓝(王祖藍、ウォン・チョーラム)
◯ 同じアパートに隣人・金。ギャンブルに明け暮れ妻を殴りつける粗暴な性格。
◯ 1980年香港生まれで1998年デビュー。歌手・俳優だが、TVBのバラエティ番組「荃加福祿壽(2010)」、そして中国の大人気バラエティ「奔跑吧兄弟(2014)」のレギュラーメンバーとして活躍して広く知られるようになった。
映画・ドラマにも数多く出演しているが、主な作品は黄秋生(アンソニー・ウォン)がイップ・マン役を演じた香港映画「イップ・マン 最終章(2013)」や、王宝强(ワン・バオチャン)の初監督作となる中国映画「大闹天竺(2017)」など。
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薛凯琪(薛凱琪、フィオナ・シット)
◯ アパートの隣人で歌手のROSE。臧健和(チョン・キンホー)の娘たちに目をかける。
◯ 1981年香港生まれ。大学生の時からモデルをしていたが、叔父が幹部を務めていたメジャーレーベル・華星唱片から2003年に歌手としてデビュー。すぐに大人気となり、その歌唱力から音楽賞も多数受賞。楊千嬅(ミリアム・ヨン)や容祖児(ジョイ・ヨン)と共に人気歌手の筆頭に数えられるようになった。
デビュー時から俳優活動もしており、数多くの出演作があるが、代表作は爾冬陞(イー・トンシン)監督「早熟 〜青い蕾(つぼみ)〜(2005)」、黃真真(バーバラ・ウォン)監督による「お別れクラブ -Break Up Club-(2010)」と女友達3人組を描く「閨密(2013)」、その続編「閨密2(2018)」などである。
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◯ 代表曲のひとつは2008年にリリースされた、サザンオールスターズ「真夏の果実(1990)」の広東語カバー&デュエットである。
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谢天华(謝天華、マイケル・ツェー)
◯ 冷凍餃子の製造販売を打診する日本の百貨店(史実では香港大丸)の担当者・斯坦利。
◯ 1967年香港生まれでダンサーとしてTVBの養成所に入所。その後3人組アイドルグループ「風火海」のメンバーとしてデビューし人気になった。
数多くのドラマにも出演したが、映画では徐克(ツイ・ハーク)監督「ブレード/刀(1995)」、大人気シリーズとなった「欲望の街・古惑仔 I /銅鑼湾(コーズウェイベイ)の疾風(1995)」、「風雲 ストームライダーズ(1998)」、「ゴールデン・ジョブ(2018)」などがある。
その他の俳優
◯ 臧健和(チョン・キンホー)の夫・漢洲を演じたのは黃德斌(ケニー・ウォン)。
大ヒット作「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024)」や香港版おっさんずラブ「大叔的爱(2021)」などに出演。
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◯ 夫・漢洲の母親を演じた鮑起靜(パウ・ヘイチン)。
1960年代から多くの映画・ドラマに出演。最近では「修羅の剣士(2016)」、「私のプリンス・エドワード(2019)」、「一家の主(2022)」などがある。
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◯ 灣仔碼頭での屋台仲間・雪糕炳役の潘斌龙(パン・ビンロン)。
中国漫才(相声)の有名芸人で、特に最近映画出演が増加中だ。「无名之辈(2018)」や「いいひと 保你平安(2023)」、「无价之宝(2023)」。张艺谋(チャン・イーモウ)監督の「満江紅(マンジャンホン)(2023)」と「第二十条(2024)」に出演している。
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◯ アパートの最上階に住む隣人であり、餃子を売ることを勧める糖水伯役の袁富華(ベン・ユエン)。
個人的には下記の太保(タイポー、タイ・バオ)と共に高齢者クィア映画「ソク・ソク / 叔·叔(スク・スク、2019)」の主演コンビの出演で嬉しくなった。「トレイシー(2018)」で金馬奨&金像奨で助演男優賞をW受賞。「我、邪で邪を制す(2023)」にも出演。
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◯ アパートの隣人で洋服の裁縫師である雙喜叔役の太保(タイポー、タイ・バオ)。
「スク・スク~」の続編「從今以後(2024)」にも出演している。80年代からのジャッキー・チェン、サモハン映画の常連。最近では「ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件(2023)」にも出演。
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◯ アパートの隣人で路面電車工場の修理工・辣撻哥役の張達明(チョン・ダッミン)。
芸人として活動していたが黃子華(ダヨ・ウォン / ウォン・ジーワー)と知り合った縁でドラマや映画出演も開始。今作にも出演している谷德昭(ヴィンセント・コク)とも多くの仕事をしている。主な出演作は周星馳(チャウ・シンチー)の「008(ゼロ・ゼロ・パー)皇帝ミッション(1996)」や、香港金像奨・助演男優賞を受賞した「ファストフード店の住人たち(2019)」など。
◯ アパートの隣人・珍姐を演じたのは江美儀(エレナ・コン)。
1971年生まれの香港人。「肥貓正傳(1997)」、「女人最痛(2009)」、「恋するパイロット2(2013)」、「下流上車族(2022)」などの数多くのドラマに出演している。映画では「桃さんのしあわせ(2011)」、「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~(2018)」、「姉妹関係(2016)」などに出演している。
◯ 香港に来たばかりの臧健和(チョン・キンホー)に仕事を世話してやる商店主役の姜大衛(デビッド・チャン)。
70年代からの邵氏(ショウ・ブラザース)の看板スター。最近作は「臨時強盗(2024)」や「白日の下(2023)」、「カウントダウン(2024)」など。
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◯ 灣仔碼頭を仕切っている顔役を演じた吳志雄(ン・チーホン)。
俳優だが実際にマフィア三合會に所属していた経歴を活かした役作りで、映画「プリズン・オン・ファイアー(1987)」や大人気シリーズ「欲望の街・古惑仔 I /銅鑼湾(コーズウェイベイ)の疾風(1995)」などでのヤクザ役で大人気となった。