2017年のこの記事以降に撮影したものをピックアップしてみた。
- プロトン・サヴィ
- プロトン・X70
- プロドゥア・クンバラ
- 2代目キア・オプティマ(ロッツェ)
- マクサス・G10
- C.A.M. Placer-X(ハイエース)
- 初代フォード・エベレスト
- マツダ・ファミリア・アスティナ / ユーノス100
- 5代目日産・サニー
- 4代目ホンダ・シビック・セダン
プロトン・サヴィ
2005~2007年の前期型。マレーシアの国産車メーカー・プロトンは、それまでシトロエン・AXのライセンス生産車"プロトン・ティアラ"を販売していたが、日本車のクオリティに太刀打ちできずに販売は低迷し、最終的に販売終了となった。
その後登場したこのサヴィは、独自開発ボディだけあって、デザインもかなりクセのあるロボット的なルックスが好ましい。ただ、たぶん日本車イメージが無かったせいで、8年も販売していたのに路上では驚くほど見かけない。このクラスはプロドゥアのマイヴィ(ダイハツ・ブーン)やヴィヴァ(ダイハツ・ミラ)に牛耳られた感じがある。
プロトン・X70
初期は三菱と提携していたが、次第に自主開発に移行したプロトン。でもまた経営が怪しくなり2017年に中国・吉利汽車と提携した。このX70は、吉利汽車の博越というモデルがベースの初のプロトン車だ。1.5 / 1.8Lターボまたは2.0Lノンターボにハリアーサイズの5人乗りボディ。他の吉利汽車については以前書いている。
プロドゥア・クンバラ
ダイハツ・テリオスのマレーシア版である。日本での販売開始の1年後1998年から、日本版と同じ1.3Lエンジン搭載で販売していた。ちなみにテリオスは、インドネシアではダイハツ・タルナという名前で販売されていたり、何気なくダイハツの世界戦略車なのである。
2代目キア・オプティマ(ロッツェ)
韓国・キアの現行モデルでのクールなデザインは、元VW/アウディのデザイナーによるものだ。だが、クアラルンプールで見かけた2代目オプティマはその直前、2005~2008年のモデル。F50シーマ的フロントフェイスやV35スカイライン調のリアウィンドウのラインなど、色々とモチーフが透けて見える。
マクサス・G10
中国・上汽集团(SAIC)のブランド、MAXUS(上汽MAXUS、MAXUS大通)は主に大型トランスポーターであるLDV Maxus(Maxus V80)で知られるミニバン・ピックアップ系のブランドだ。MGブランドを持ち、GM車も生産する上汽集团グループのひとつである。
G10は2014年に登場した7~10人乗りワゴン。今までのラインナップより高級で、本国では電気自動車版もある。
C.A.M. Placer-X(ハイエース)
いわゆるハイエースのパクリ車は各地で目にすることができるが、マレーシアでも見かけた。特にこのモデルは、撮影後にこの事件で一層知られる事になった曰くつきのモデルだ。
おそらく桃田選手はこの車両に乗っていたと推測されている。このC.A.M. Placer-Xはマレーシア企業によるモデルだが、中国メーカー九龍汽車のA6というモデルのOEM車両である。
九龍汽車はそもそも、
アルファードのパクリである艾菲(Ài fēi、アイフェイ)であったり、
コースターのパクリ版九龙C6、
そしてこのハイエースのパクリ版A4~A6などしかラインナップしていないという、いさぎよい程の"二流魂"を貫いている小規模メーカーだ。さすがにこれほどのメーカーは、いかに中国と言えども最近ではほとんど無い。
このモデルは18人乗りで、元のワイド・ハイルーフ版トヨタ・ハイエースよりさらに50cm全長を伸ばされ、2.5Lディーゼルを搭載している。ちなみに、マレーシアの観光バンには、どの会社もすべてグリーン/白という決まったボディカラー & ”BAS PERSIARAN"(ツアーバス)の表記がある。
以前見かけた他のハイエース・コピー車についてはこちら。
初代フォード・エベレスト
サラワク州で出会ったエベレスト。このモデルは、フォード・レンジャーというピックアップのアジア版をベースにしたSUVだ。なのでアメリカ版レンジャーと違う点に注意が必要だ。さらにレンジャーは、マツダ・BT-50ピックアップとの共同開発車なので、半分日本車とも言える。写真は2003~2006年の初代モデルで、サラワク州政府の公用車だ。非常に素っ気ないデザイン。
マツダ・ファミリア・アスティナ / ユーノス100
BG型”インタープレー"世代のファミリアで一番変わっていたモデル、アスティナが、ペナンにいた。バッヂ違いのユーノス版もあったが、本車両がどちらかは不明だ。白ボディのアスティナを見ていると、フロントフェイスはFC型RX-7に似ているのが今更わかる。
5代目日産・サニー
初のFFサニー、B11型がサラワク州にいた。海外向けモデルなので、ローレルスピリットの格子型フロントグリルが付いている。マレーシアでは1982年から96年までなんと14年も生産されており、これは後期型ではないだろうか。
4代目ホンダ・シビック・セダン
懐かしい"ワンダー・シビック"のセダン。なかなかな状態だが現役で使われている様子だった。正直、この程度のボロさの車はまだ時折走っていたりする。この世代のシビックは、日本で発表の翌年の1984年にはマレーシアでも販売開始した模様。