インドネシアのクルマたち4

昨年何度か訪問したインドネシア、ジャカルタで撮影したクルマたちだ。

 

 

日産・リヴィナ

日産がノートをベースに開発した海外向けミニバンだ。先代リヴィナはマレーシアでも走っていた。 新型が昨年登場したのだが、バカ売れしている三菱・エクスパンダー・ベースとなった。エクスパンダーとも共通の、最近流行りのバンパー内にヘッドライトが入った、かなりカッコいい仕上がりになっている。1,5Lガソリンで7人乗り、2列めはスライドドアじゃなくヒンジドアになっている。
ちょうどショッピングモールに展示してあったが、まだ街なかでは見かけなかった。

日産・リヴィナ

 

 

トヨタ・アバンザ

前回もたくさん見かけたトヨタのラインナップ内では中型になるミニバン。1.0~1.5Lの7人乗り。2015~2018年のフェイズ2、Velozグレード。

トヨタ・アバンザ

 

ホンダ・モビリオ

日本では消えた名前だが、インドネシアでは2013年からステーションワゴン風の7人乗り小型ミニバンとして登場した。つまりキャラクターは日本仕様と同じだ。これは2017年までの前期型。以前撮影したクルマと同じタイプだ。
このアジア向けモビリオは、ホンダ・ブリオというコンパクトモデルをベースに全長を伸ばしているが、ブリオは先々代となる2代目フィットベースに設計されているので、このモビリオも2代目フィットベースという事か。

ホンダ・モビリオ

 

初代トヨタ・ラッシュ

こちらではトヨタ・ラッシュ/ダイハツ・テリオスとして、5/7人乗りのロングホイールベース版のみ販売されていた。2015年に海外のみ後期型へとマイナーチェンジした。この車両は、その後2016年に追加されたTRD Sportivo Ultimoモデル。現在は更にフルモデルチェンジした2代目へと移行している。

初代トヨタ・ラッシュ

 

スズキ・メガキャリイ

スズキAPVのトラックバージョンで、インドネシアではメガキャリイ、タイではスズキ・キャリイと呼ばれ、海外各地で販売されている。1.5/1.6Lのガソリンエンジン。個人的にすっきりしたフェイスが好みである。

スズキ・メガキャリイ

 

いすゞ・パンサー・ピックアップ

いすゞがインドネシアで生産し、アジア各国で販売しているパンサー。搭載するのは2.5Lのディーゼルだ。これは1991~1996年までの前期型で、大変質素なデザインだ。

いすゞ・パンサー・ピックアップ

いすゞ・パンサー・ピックアップ

 

乗用車はフルモデルチェンジもあり、現在までに大きく印象が変化したが、ピックアップはほぼこの顔のまま現在も販売されている。これは恐らく2000~2004年までのフェイズⅢだろうか。

いすゞ・パンサー・ピックアップ

 

ソビエト連邦 GAZ-69 (UAZ-69)

https://ja.wikipedia.org/wiki/GAZ-69

ジャカルタの街なか、ほんの少し裏通りを歩いていたら、こんな変わったクルマに遭遇した。なんだこれは?と気になるも全くピンとこない。帰ってから調べて驚いた。旧ソ連の軍用車、GAZ-69なのである。

ソビエト連邦 GAZ-69 (UAZ-69)

※なぜかナンバープレートにはインドネシア軍のマークが入っている。

 

GAZ-69とは、1953~1972年までソ連で生産されていた4輪駆動のジープ系車両である。
驚くことに、どうやら60年代のインドネシアではこのGAZ-69を相当数輸入し、使用していたらしい。

jip.gridoto.com

大戦後のインドネシアはオランダからの独立運動を経てスカルノ大統領による統治が始まる。1950年からのスカルノはインドネシア共産党との結びつきを強めるが、それに伴い中国共産党やソ連との関係も強まったんじゃないだろうか。
おそらくこのGAZ-69は、そんなスカルノ時代にソ連からインドネシアへとやって来たのだろう。その後、デヴィ夫人がスカルノの元へ嫁ぎ、1965年にスカルノがクーデターによって失脚する事でインドネシア共産党は崩壊し、共産主義国との関係は終わりを告げる。
調べてみると、インドネシアには今もGAZ-69を大事に維持している人が結構いるようだ。僕らにとってのハコスカやS800が、もしかしたら彼らにとっての"古き良き時代の思い出"なのかもしれない。こんなところでインドネシアの歴史に触れることになるとは思いもしなかった。

 

GAZ-69は製造量の問題から1954年以降、ウリヤノフスク自動車工場 (UAZ)に製造拠点を移された。これはそれ以降のUAZ-69のようだ。ボンネットに”УАЗ"(UAZ)のキリル文字が刻印されている。

ソビエト連邦 GAZ-69 (UAZ-69)