スリランカ自動車図鑑4

 

 

コロナ禍前の2019年末に訪れた際に撮りためた、スリランカのクルマたち20台。 はやくも1年半も前になってしまったので、現在はまた違った景色になっているのかもしれない…

  

 

 

ダットサン・redi-GO

日産が廉価モデルブランドとして立ち上げたダットサンの3つ目のモデル。ダットサンのモデル名にはすべて"GO"がついている。800ccエンジンのコンパクトモデル。価格はおよそ110万円だが、このクラスではマイクロ・パンダルノー・クイッドがヒットしていてダットサンはほとんど見ない。

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効率性より楽しさを優先したようなスタイルだ。 

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マルチ・スズキ・アルトK10

アルトに1000ccエンジンを搭載した高級版だ。これもインド版アルトと同様HA25系をベースにしている。

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BAIC by micro X25

中国、北京汽車 (BAIC) の绅宝X25をスリランカ企業マイクロとの合弁で販売しているモデル。2015年に登場したモデルだが、現在中国本土ではガソリン版は終売となり電気自動車版のEX360のみ販売されている。

【绅宝X25图片】BEIJING汽车_绅宝X25图片_汽车之家

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ゾティエ・2008

こちらは以前も見かけた、ダイハツ・テリオスの中国企業・ゾティエ(Zotye・众泰)によるライセンス生産車だ。

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バジャージ・キュート (BAJAJ QUTE)

2012年に登場した超小型自動車。インドでバイクや、画像で後ろに写っているようなトゥクトゥクを生産する大手メーカーバジャージ・オートが、4輪車生産に乗り出した最初のモデルが、このBajaj Quteだ。
200ccエンジンで価格も60万円程度と、スリランカの4輪車でも最低価格になる。ただ、更に安価な3輪のトゥクトゥクを自家用にする人も結構いるので、この価格帯での選択肢は他にもある。作りに安価さが見えるのは正直なところではあるが、メーカーもそれを含めて"Quadricycle (4輪自転車)"として販売している。つまり、あの議論を巻き起こしたタタ・ナノのライバルだ。

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マヒンドラ・インペリオ

インドのマヒンドラによるピックアップモデル。2.5Lディーゼルエンジン搭載でダブル/シングルキャブのラインナップなど、トヨタ・ハイラックスなどのライバルだろうか。マヒンドラ・ジェニオというモデルが、2016年のモデルチェンジの際にインペリオと改名して登場したモデルだ。

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ハイラックスに比べると、より商用トラック的なプロポーションをしている。

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マヒンドラ・ジート

インド・マヒンドラの小型トラック。700ccの単気筒エンジンで715kg積みだ。軽トラより少し大きめサイズになるが、シングルワイパーなど簡素なつくりがわかる。デザインはかわいい。

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ランカ・アショック・レイランド・イーグル

スリランカでのバスの定番といえば、インド系メーカーであるランカ・アショック・レイランドのバイキングという車種だが、このイーグルはそれより一回り小さいミニバス。10年ほど前のころのデザインだ。バイキングも、よく見る4灯の古い世代の後のモデルは同じ顔つきをしている。どちらも同じフロントエンジン車。
このバスも、スリランカバスお馴染みの派手な飾りだ。

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JMC・シングルキャブ (江铃骐铃 江鈴騏鈴T5)

中国の江鈴汽車グループが生産するピックアップがこのT5。スリランカでのピックアップ人気は、上位が上にも出てくるマヒンドラやタタといったインドブランドにトヨタ・ハイラックスといったあたりだが、徐々にこういう中国車も増えてくるだろう。
江鈴汽車 (Jiangling Motors) は90年代にいすゞとの合弁による自動車生産を始めたが、後にフォードとの合弁も始めた。いすゞのトラックのシェアでは隣に写るJAC(江淮汽車)の方が強いように感じるが、このT5のエンジンもいすゞ製2.8Lディーゼルである。ちなみに江鈴はいすゞD-Maxや、他にもVW・アマロックのパクリ的なピックアップ(骐铃T7)トヨタ・ハイラックスのパクリ的なモデル(骐铃T5 Plus)も販売しており、なかなか香ばしい。

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東風汽車 EQ153

この古めかしいトラックは、実は中国の自動車史に残るモデルだ。1991年に東風汽車有限公司が、日産ディーゼルの技術協力を受けて開発し、その頃の中国トラックの近代化を一気に加速した。
中国はこの時期、改革開放政策が本格化し急成長を遂げつつあったが、自動車技術の発展も主要目標に入っており、このトラックも1991年からの鄧小平体制による第8次五ケ年計画での大きな成果のひとつとされた。
このEQ153の登場以前の中国のトラックは、たとえば同社のEQ140第一汽車解放CA141のような非常に古めかしいボンネット型が主流だったが、このモデルのヒットによってキャブオーバ型が主流になっていく。このモデルは"八平柴"(8トン積、平ボデー、ディーゼルの意)という通称で呼ばれるまでに普及した。なおエンジンはカミンズB型をライセンス生産して搭載している。
あらためて見てみると、日産ディーゼル・2代目コンドル(1983~1993)のキャブ部分を、グリルを除きそのまま使用している。写真の車両のグリル形状はマイナーチェンジ後で、前期モデルはもっとコンドルそっくりであった。右ハンドルなので輸出仕様だろうか。
それにしても当時のユーザーにとって、それまでの上記EQ140やCA141がどう頑張っても1960年代までのスタイルだったのが、ある日突然、数年落ちの海外モデルが買える事になった!となれば、彼らにとってはいきなり20年進化したような思いだったのだろう。そりゃあヒットするわ。人々は改革開放の威力を思い知ったのではないだろうか。

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マルチスズキ・ゼン、マルチ800

インドのスズキ車が揃っていた。2代目ゼン(左)とマルチ800だ。

ゼンは4代目セルボモードをアレンジしたモデルとして1993年に登場。2代目はオリジナルデザインで2004年から発売されたが、わずか2年ほどでMRワゴンベースの3代目に代替わりした。エンジンは1000ccガソリン。この車両はつまり2004~2006年式という事になる。

マルチ800はアルトのインド版であり、これまたインド自動車史の歴史に燦然と輝く名車だ。アルト初代モデルからインドでも発売され(正確にはフロンテベース)、日本で2代目が登場した2年後の1986年にインドでも2代目にスイッチ。だが日本での3代目登場してからも延々と、実に2014年まで28年(!)にわたって2代目ベースのまま継続販売された。写真の車両は2010年前後の最末期のモデル。
マルチ800はインド自動車界で初めて、近代的で高速を走れるコンパクトモデルとして大ヒット、一時は納期3年、新古車が4割増しのプレミアムがつく人気となった。環境規制に適合させながら最終的には270万台が生産された。

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ゼンの後ろ姿。2代目と言いつつセルボモードである初代の面影がそのまま残っているのがわかる。実質初代のマイナーチェンジという感じか。

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マルチ800の後ろ姿。大変綺麗な状態を保っている。ホイールキャップすら純正のままのようだ。

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7代目マツダ・ファミリア

BGファミリアの3ドア。後期型だろうか。

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4代目マツダ・ファミリアAP

いい味出してるFRファミリア。当時っぽい後付フォグ、これまた別車種用っぽいフェンダーミラー、あの頃っぽいオレンジのボディなどなど…スリランカという土地柄を考えたらよく残っているほうじゃないか。何を隠そう小学生だった頃の我が家のマイカーも黄色のファミリアAPであった。写真の車両は1978~1979年式の前期後半期モデルか。マイカーもちょうど同世代だったと思う。

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いすゞ・ジェミニ

"街の遊撃手" FFジェミニである。1987~1989年のアグレッシブな顔になった後期型。

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三菱・ミラージュ・セダン

1982年以降の後期型"ミラージュⅡ"。ヘッドライトやウィンカーなどダメージだらけだが、ボディはキレイで現役感が漂う。良い色のボディだ。

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初代三菱・ランサーバン

いまだにスリランカでは結構見かける驚異の長寿車、初代ランサー。同世代のクルマはもちろん消え去り、ランサーだけがいまだ頑張っている様子だ。何故なんだろうね。この車両は後期型の1976~1982年モデル。素晴らしい状態を維持しておられる。

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6代目日産・サニー

B12トラッドサニーも、スリランカでよく見かける旧車のひとつだ。しかもバンパーが部分カラーの前期型ばっかり。部品が入手しやすいのだろうか?

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プジョー・505ブレーク

あまりにサニーが多いからか、こんなオカシなクルマもいた。上記B12サニーのライトとグリルを無理やり取り付けてある。クルマはプジョー505。大好きなモデルのあまりの変わりように最初は気づきもしなかった。

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オースチン・A35エステート

これまた街なかで突如現れたクラシック。コロンボはデヒワラ駅付近だ。かなりキレイだが、それなりに使用感もあるような…なぜここにいたのだろう。A35だろうと思うのだが見分けがすごく難しく、もしかしたらA30かもしれない。

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ちょっとクラシックな雰囲気にリペイントしてあるし、リアウィンドウにおそらく仮ナンバー?みたいなものが貼り付けてある。

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