多数を占めているのが日本車だが、それ以外にも面白い車が走ってるのがスリランカ。特にキャンディのような地方の方が、より高齢のいい感じのクルマたちが走っていて目の保養になる。
基本的には右ハンドル、インドに近い、元イギリス領というのがキーワードになる。
- タタ ナノ
- トヨタ カリーナ
- マルチスズキ アルト
- マヒンドラ ボレロ
- フォトン トラック
- ヒルマン ハンター
- ランカ・アショック・レイランド バイキング
- タタ 1313バス
- アショック・レイランド MITR
- 日産 B12サニー
タタ ナノ
コロンボの空港でのタタ・ナノ (Tata Nano)。タクシーにも使われている、さすがに人気の車。
旧規格の軽よりさらに小さい。リアエンジンを物語るリアドア下のインレット。
トヨタ カリーナ
FRカリーナ。80年代なので30年選手。
マルチスズキ アルト
スズキ・アルトだが、インドのマルチ・スズキ版である。ルーフレール付きも含めてまだまだ沢山走っている。
マヒンドラ ボレロ
これはマヒンドラ・ボレロ (Mahindra Bolero)、インドものである。これも多数が色んな架装で走り回っていて、しかも現行車である。ダイハツ・ネイキッド的な…メンテ費用軽減を狙っているのか。
こういうCMもあって、なかなかに香ばしい…
タタ 1313トラック
トラックはやはりインドメーカー・タタがもっとも多い。キャブオーバーも、これのようなボンネットも混在している。この古めかしいトラックはTata 1313というシャシーらしく、バスボディも架装されているようだ。
ドア無し!しかもどうもこれが基本のようで…
フォトン トラック
ここではこういう中国製トラックを売っていて、それも増えている様子。フォトン(福田汽車, Foton)は最近知られるようになったフェイク・ハイエースも作っている。
このフォトン、非常にシンプルなストレートのラダーフレーム、鋼板曲げだけのストラット支持部、それにこの画像のようなゴムブッシュだけでキャビンを支持…これは確かに安くなるはず。無駄な拘りは一切ない。
ヒルマン ハンター
未だに古いイギリス車を見かけることもあり、歴史を思い出す。これは何だ!? 色々調べてヒルマン・ハンターと判明。60年代後半だろうか。非常に状態が良い。
ルーツ・グループ最後のオリジナル・デザイン。イギリス車がおかしくなる直前の端正な"らしい"スタイルが素敵だ。
ランカ・アショック・レイランド バイキング
路線バスには、なんといってもこのランカ・アショック・レイランドのバイキング (Lanka Ashok Leyland Viking) というモデルが大正義。キャブオーバー、前後ドアのロングボディ。運転席横にどデカくエンジンスペースが邪魔している。
これがクラクション鳴らしまくりでガンガンにセンターラインを越えて前から爆走してくる光景を想像して欲しい。それがスリランカの風景。
レイランドはイギリスの商用車メーカーだが、80年代はジャガーまで含むほぼ全てのイギリスメーカーの親会社でもあった。本国のレイランドが散り散りになった後、インドでの合弁会社が独立したのがアショク・レイランド。このバスのメーカーは、そことスリランカ政府との合弁会社であるランカ・アショク・レイランドである。
タタ 1313バス
アショック・レイランドがバスの3分の2を占めているとしたら、残りはこのタタだ。先述のタタ1313シャシーは短め。中寄りの前後ドア。
このタタはロングボディ。赤いボディは長距離路線だろうか。コロンボ-キャンディを4時間(3,000円)程度で結ぶ。
こんなタタもやってきた。後ろがトラックになった超ショートボディ。まるで軽のデッキバンだ!
アショック・レイランド MITR
アショック・レイランドの現行型マイクロバスAshok Leyland MITRがいた。後ろは同じインドメーカーのエイヒャー (Eicher)。
日産 B12サニー
コロンボは首都だけに古いクルマは少ない。1台のトラッド・サニーが走っていった。20年選手だ。