引き続き、今度は商用車系を。
- 比亚迪 K9
- 五洲龍客車 FDG6113EVG?
- 中通客車 LCK6128H5QA
- 東風商用車 天錦
- 東風華神 華神T1 電動EVトラック
- 東風股份 福瑞卡S3300
- 五菱荣光 小卡
- 金杯車両 T30
- 金杯車両 海狮X30L
- 長安 睿行
- 金杯 海狮
- 東南汽車 得利卡
比亚迪 K9
深圳の市バスは、なんといっても電動バス、そして深圳の躍進の象徴の一つでもある比亚迪 (BYD) 製が多い。これはK9という12メートル級モデル。44人乗りで巡航距離は350kmとなる。緑色/黄色のエコカー仕様ナンバープレートをつけている。
五洲龍客車 FDG6113EVG?
深圳の市バスで見つけたもう一台の車両。
五洲龍客車（五洲龙客车、Wuzhoulong Motors、ウージョウロン）は深圳にあるバスメーカーだ。この地の需要に合わせて、ディーゼルだけでなくハイブリッドや純電動バスも生産している。
当然こちらも新能源=エコバスだが、パッとすれ違っただけでは純電動タイプかハイブリッドかの区別がつかない。
中通客車 LCK6128H5QA
中通客車（中通客车、Zhong Tong Bus、ジョントンバス）は、金龍、宇通などのメーカーほど大きくは無いが主要バスメーカーの一つで米ボストンやインドネシアでも採用されている上、ハイブリッドバスも生産している。以前スリランカでも同社の観光バスを見た。
おそらくLCK6128H5QA系列だと思われるスーパーハイデッカー車。真ん中に出入り口があるのが中国流、というかヨーロッパでも見るタイプか。
東風商用車 天錦
东风天锦厢式货车 トラックはまだあまり調べきれていないが、4tから大型車まで手がける東風商用車（DFCV）製は多く見かける。トラックではこの天錦と天龍の2タイプがあり、天錦が小型の方だ。
東風華神 華神T1 電動EVトラック
東風が2017年に特種車向けということで立ち上げた3つめの商用車ブランドが「華神（华神）」である。
立ち上げ時からラインナップに入れていたのがプラグイン・ハイブリッド、純電動EVのトラックだ。日本では実用にはまだまだハードルがあるが、中国では既にこんな風に街なかで見かけることもできた。
このパネルトラック（中国語で厢式）も、見ての通りエコカーナンバープレートがついている。おそらく純電動のEVトラックだと思われる。4.5t積で170～200馬力なのでパワーには問題ないばかりか、低速ではもしかしたらよりパワフルかもしれない。あとは航続距離か。
この華神T1は、2017年のブランド立ち上げ時に同時発表されたモデル。当初は独自のエンブレムをつけていたがいつの間にか知名度のある東風ロゴがつくようになったようだ。
【华神T1轻卡】华神T1报价|配置|图片_东风华神_卡车之家
東風股份 福瑞卡S3300
こちらの1～2t車も東風グループ。東風は似た名前のグループ企業が多く、例えば東風汽車有限公司（日産との合弁）、東風汽車集団股份有限公司（東風グループの親会社）、東風汽車集団有限公司（東風汽車の本体会社）などなどこんがらかりそうになる。で、この商用車を生産しているのは東風汽車股份有限公司（Dongfeng Automobile、DFAC）という社名の商用車専門の会社である。上の東風商用車が大型より、この東風汽車は小型よりという棲み分けのようだ。
【东风福瑞卡S 90马力 单排栏板轻卡(DFA1031S35D6)】车型简介_商车网
五菱荣光 小卡
五菱荣光も小型車、小型商用車で大きなシェアを持っている。この五菱は広西汽車と上汽やGMとの合弁企業、上汽通用五菱の持つブランドのひとつ。このモデルは1.2/1.5Lガソリンエンジンながらダブルキャブで更に2t積みというもの凄いスペックで、恐らくスピードは全く期待できないだろう。2008～2017年まで販売されていたが、この顔は後期型である。
【五菱荣光小卡】五菱汽车_五菱荣光小卡报价_五菱荣光小卡图片_汽车之家
金杯車両 T30
金杯（ジンベイ、Jīnbēi）は華晨汽車集団有限公司ことブリリアンス・オート・グループ（Brilliance Auto Group）のブランドだが、さらに金杯汽車と金杯車両があり、小型ミニバン・商用車に強いメーカーだが、上の五菱荣光よりは大型のモデルが多い印象だ。「汽車」が乗用車を担当し、「車両」が商用車・トラックを担当している。
このT30は、1.3/1.5Lのガソリンエンジンを搭載し、1t積みとなる。BMW風のグリルが香ばしい。2018年現在も生産・販売している。
【金杯车辆 金杯T30 82马力 汽油 栏板式 单排 整车(SY1020YC5AP)】车型简介_商车网
金杯車両 海狮X30L
上のT30のバン・ワゴンモデルがX30。エンジンは同じ1.3/1.5Lで2人乗と7人乗のラインナップがある。ダックスフントみたいな異常に長いホイールベースが不思議。
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長安 睿行
このモデルは現行型のミニバン。1.5Lガソリンだが、2人乗から7人乗りまである乗用車だ。
【睿行M80】长安轻型车_睿行M80报价_睿行M80图片_汽车之家
金杯 海狮
ハイエースもどきもいた。ただこれはトヨタのれっきとしたライセンス生産モデルだ。この金杯の海狮（ハイシー、Hǎishī）というモデル名通り、前後のライトデザイン以外、ボディパネルの成形など完全に同じ。ただ、この「海狮」という呼称はすでに形容詞化しつつあるようで、「ハイエース型」みたいな使い方をされているようだ。1BOXバンは全部「海狮」と呼ぶみたいな。上の海狮X30Lもまさにその使用例である。一応、「面包车」というカテゴリーではあるが。
【金杯海狮】最新金杯海狮报价_参数_图片_金杯海狮社区-易车网
この車両はDHLのデリバリーバン。
まさに100系ハイエースそのものなカラーリングの個体もいた。まるで付け足したかのように大型化した鼻先、ヘッドライト、グリル、バンパーがよくわかる。
東南汽車 得利卡
一方DHLのライバルであるFEDEXは、車両もライバルを使用している。
東南汽車は台湾の中華汽車が、金龍のバスなどを生産する福建省汽車工業と合弁で中国向けに設立した合弁企業である。中華汽車は三菱のパートナーなので販売車両も三菱車である。つまりこの得利卡（Délìkǎ）ことデリカも三菱のライセンス生産品。
【得利卡】最新得利卡报价_参数_图片_东南得利卡社区-易车网
リアにも、きちんとデリカのバッヂがついてある。こちらもフロントフェイスとテールランプ以外は基本的にオリジナルの金型を使用しているのがわかる。
さらに日本車編も。
