深セン(深圳)のクルマたち2(中国車セダン・ミニバン編)

 前回につづいて、こんどはセダン・ミニバン編。

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比亚迪 宋MAX



特にセダンについては、電気自動車比率が一層高いように見えた。日本では日産リーフが唯一と言っていい正規販売モデルだが、航続距離を見ると新型リーフの400kmは中国車の中では目新しいものではなくなっている。プラグインハイブリッドの比率も多く、普及率も含めてこの部分では日本車は既に遅れていると言わざるを得ないだろう。

 

 

上汽荣威 ei6

上汽集团(SAIC Motor)において、先のページに掲載したMGより更に売れているのはたぶんこのブランド、荣威(ロエベ、ROEWE、ロンウェイ、Róngwēi)だろう。

セダンからSUVまで、EVも含めて中型車を主に扱っているが高級志向である。本当か嘘か、こんな話もある。

本当は使いたい「ローバー」という商標権を獲得できていないためだ。ローバーに発音が似ている「ロエベ」である。

motor-fan.jp

 

さて、このei6は、その中でも中型セダンになりマークX的な最量販車種の位置づけになるのだろうか。中身は元の1.0ターボ/1.5ターボセダンe6からプラグインハイブリッド化されており、ナンバープレートも”新能源”用白/グリーン色のものが付いている。外観はVWを意識した仕上がりだがエッジが出ていてレベルが高いと思う。さらに内装が素晴らしくて12インチの大きなタッチパネルディスプレイに、メーター類も7インチの液晶ディスプレイ化されているという、先進的な作り。中国の現行モデルはもはやこの大型液晶パネルは必須のようだ。本体価格は21万元=約350万円。

【荣威ei6图片】_上汽新能源荣威ei6图片大全-易车网

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北汽 EU260

北京汽車集団=北汽集团(BAIC Motor)はビッグ5のひとつで古くからJeepの生産などオフロードモデル、大型トラック、ヘリコプターなどを生産し、メルセデスや現代とも合弁事業を行っている。メルセデスからはEV事業で出資も受けている。

EUシリーズは北汽の "新能源" 電気自動車セダンシリーズで、260は2015年の登場時、航続距離260kmを謳ったモデル名だ(2017年モデルでは350kmに強化)。現在はより距離の伸びた400(=460km)と5(=570km)の2モデルがある。EU260は14万元=約230万円程度。

【北汽新能源EU系列图片-汽车图片大全】-易车网

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比亚迪 F3

比亚迪(BYD Auto、ビヤディ、Bǐ yà dí)は電気自動車で中国自動車界をリードする急成長企業だ。電池生産でも大きなシェアを持っている。ここ深圳ではバスは全車両がBYDの電動バスになっている。海外にも積極的に輸出をしており、シンガポールなどでもタクシーが走っているし、日本でも京都で電動バスが走っている。

F3は2008年から登場した小型車で1.5Lのガソリン車である。内容的にも既に陳腐化は免れないが5万元程度=約80万円の廉価モデルとして今後ももう暫くは販売を続けるようだ。

比亚迪F3图片比亚迪图片|轿车 中国汽车网

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比亚迪 e5

e5はガソリンエンジンモデルである速锐の電気自動車版である。航続距離のカタログ値は480km。上のF3とこのe5は比亚迪のラインナップ中では古い世代であり、今後はという新世代に移行していくだろう。(速锐については、自動"車庫出し"機能について 以前書いた。

【比亚迪e5图片-大全】-易车网

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吉利 自由艦

前のページで登場した吉利のセダンだが、こちらは少し前の世代だ。自由舰(自由艦)は2005~2015年まで販売されていた1.0L/1.3Lのガソリン・セダン。ロゴも以前のタイプだし、なによりデザインの垢抜けなさから、ひと目で世代の違いを理解できる。NZE120系あたりのカローラをイメージしたのだろうか。2015年当時の価格は4万元=約60万円とメチャ安。

【自由舰图片】吉利自由舰图片大全_搜狐汽车网

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長安汽車 欧諾

欧諾(欧诺、Honor、オウヌオ、Ōu nuò)は2012~2017年まで販売されていた1.3L/1.5Lガソリンの5人乗りミニバンだ。価格は5万元=80万円前後。商用車は全体的に古めかしいデザインがまだ残っており、この欧諾も、特にリアスタイルはなかなか香ばしい。前回も見かけている。

【欧诺2012款图片】_长安商用车欧诺图片大全-易车网
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江淮汽車 瑞風

 

江淮汽車(JAC Motors、ジャンハイ、Jiānghuái)は商用車で有名で、海外でもここのトラックをよく見かける事が多いほどの大メーカーである。ただ問題はそれがいすゞそっくりな点で、提携などは無いはずだが揃ってパクリそのもののデザインで生産している(この記事この記事で掲載)。ただ、フォルクスワーゲンとの提携など強力な企業であるのは間違いない。

www.nikkei.com

瑞風(瑞风)は、これまた画像を見れば分かる通り、三菱デリカ・スペースギアのパクリミニバンである。2007~2015年まで、2.4Lガソリン/2.5Lディーゼルの6~12人乗りのラインナップで販売されていた。前の記事でもスペースギアのコピー車には触れたが、これはあの东风风行 菱智とは別物である。

【瑞风图片-大全】-易车网 f:id:teppay75:20180831192242j:plain

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江淮汽車 瑞風M5

瑞風(瑞风)M5は2011年から発売になった豪華ミニバンである。1.9ターボのディーゼルと2.0ターボのガソリンの7人乗がある。2016年で生産終了だが、ややエルグランドやステップワゴンを参考にしたような雰囲気がある。室内はワーゲンだろうか。どちらにしろ排気量よりは大柄で迫力がある。新車価格は15~21万元=約250~350万円だった。

【瑞风M5图片】瑞风M5图片大全-易车网

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東風鄭州日産 帥客

東風鄭州日産(东风郑州日产)は東風と日産の合弁だが、日産ブランドだけでなく東風のブランドでも販売しているらしく、この帥客( 帅客、シャイク、Shuài kè)もどちらのバッヂででも販売されていた。2008~2016年までの販売で、1.5L/1.6L/2.0Lのラインナップがあった。日産版は前回も見かけている

【帅客 2012款】帅客 2012款图片-易车网

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比亚迪 T3 商

このT3というモデルは比亚迪(BYD)らしく、商という商用バンの電気自動車モデルだ。その成り立ちを聞くと日産のe-NV200を思い出すが、顔つきまで似てしまっている。航続距離は220kmで、最近のマイナーチェンジでパワーアップしたe-NV200の300kmより劣るスペックとなっている。

【比亚迪T3图片】汽车图片库_汽车之家

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比亚迪 宋MAX

比亚迪(BYD)でいいね!となったのがこの宋MAXというモデル。というSUVのミニバンタイプだが、エッジの効いたデザインがなかなか好ましい。2017年登場でガソリンは1.5Lの6人/7人乗、ハイブリッドモデルももうすぐ登場する。価格は8~13万元=約130~210万円。

【宋MAX图片】-易车网

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奇瑞汽車 eQ1 

奇瑞汽車(Chery、チルイ、Qíruì)は小型車を中心に知られていて、海外でもQQを販売していたほど実績のあるメーカーだ(スリランカでも見た)。そこが2017年より発売した電気自動車がeQ1。既にeQという先代モデルを2015年から発売しており、よりアグレッシブ&スポーティなデザインになった。特にインパネは大画面タッチパネル操作で新世代感にあふれている。ボディにアルミやカーボンを使用しているようだ。価格は14万元=230万くらいだが補助金を使うと6万元=100万円程度で買えるという。

tech.nikkeibp.co.jp

【奇瑞eQ1图片】-易车网

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