中国映画レビュー「人间·喜剧 The Human Comedy (人間・喜劇)」

人间·喜剧 The Human Comedy

 

人间·喜剧


《人间·喜剧》“有种有码”预告片(艾伦 / 王智 / 鲁诺 / 任达华)【预告片先知 | 20190322】

 

【スタッフ & キャスト】

2019年 中国
監督: 孙周(スン・チョウ)
出演: 艾伦(アイルン、アレン・アイ)王智(ワン・ジー)鲁诺(ルー・ヌオ)任达华(任達華、サイモン・ヤム)金士杰(金士傑、チン・シーチェ)

 

 

【ストーリー】

平凡な夫婦の濮通【艾伦(アイルン、アレン・アイ)】と米粒【王智(ワン・ジー)】は、給料の遅配のせいで家賃が払えないでいた。
一方、裕福な子息である杨小伟【鲁诺(ルー・ヌオ)】は自堕落な日々の果てに、返済のあても無い借金を抱えていた。3人は、返済のために杨小伟の誘拐事件の自演を計画する。杨小伟の父【金士杰(金士傑、チン・シーチェ)】は1万元の身代金支払いを約束するが、実際には… 
さて無事に駆け引きはうまくいくのか。

 

 

【感想】

基本的にドバタバコメディなのだが、要素を盛り込みすぎて本当にドタバタしたストーリーになっていた。
主人公の3人は本当は気がいい連中なようだが、その場だけで行動しているようなので
あまり共感できるキャラクターじゃないのもあるかもしれない。誰目線で見ればよいのかわからなくなる。一方、年配の主要キャスト2人の存在感は素晴らしい。彼らのお陰で画面が引き締まり、失速しない。
とはいえ話は無駄が多い。凍結精子を盗むというくだりがあるのだが、ここのところがどうにもわかりにくい。ムダに長いし盗難するプロセスも突っ込みどころをわざわざ作ってしまっている印象。無理にこんな話にしなくとも…という印象。更に他のエピソードも絡み、なぜこの結末になったのか、説得力が感じられなかった。まあ1時間半と長くない映画なのでダレる事なく見られる。

 

 

【トピック】

・監督の孙周(スン・チョウ)は80年代から活躍する監督。特にコン・リー主演の「きれいなおかあさん(漂亮妈妈、1999)」「たまゆらの女(周渔的火车、2002)」などで知られ、第24回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞受賞に貢献している。
・主人公の夫役、艾伦(アイルン、アレン・アイ)は喜劇集団・開心麻花のトップスター。つい最近も「跳舞吧!大象」にも主演しており、詳細もそちらの記事に記載している。
・主人公の妻役、王智(ワン・ジー)も開心麻花の関連作に多く出演している。「夏洛特烦恼(2015)」など。
・子息役の鲁诺(ルー・ヌオ)は、ドイツ人とのハーフであるモデル・俳優。モデル業が長く、映画出演歴はまだ少ない。
・マフィア役である任达华(任達華、サイモン・ヤム)はハリウッドでも活動した香港人俳優。主な出演作は「トゥームレイダー2(2003)」「イップ・マン」シリーズ、「ドラゴン×マッハ!(2015)」、そしてつい最近の「我和我的祖国」(私と私の祖国)など。
・子息の父親である富豪役は金士杰(金士傑、チン・シーチェ)。台湾の俳優・監督・劇作家である。舞台出演も多いが、映画では「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(1991)」「ブレイド・マスター(绣春刀, 2014)」などがある。