www.youtube.com 『交换人生』预告：张小斐/雷佳音 爆笑合家欢喜剧，片尾有惊喜
【スタッフ & キャスト】
2023年 中国 110分
監督: 苏伦（スウ・ルン）
出演: 雷佳音（レイ・ジャーイン）、张小斐（チャン・シャオフェイ）、张宥浩（ジャン・ヨウハオ）、沙溢（シャー・イー）、刘敏涛（リウ・ミンタオ）、余皑磊（ユー・アイレイ）
【ストーリー】
学生の陆小谷【张宥浩（ジャン・ヨウハオ）】は、いつも親友の小胖や賑やかで温かい大家族に囲まれて楽しく生活しているが、一方で学校での教師金好【张小斐（チャン・シャオフェイ）】に密かに好意を抱いている。その教師の金好は母親から結婚を急かされるも、アプローチしてくる弁護士・仲达【雷佳音（レイ・ジャーイン）】にはどうにも乗り気になれずにいた。
ある日陆小谷は、ひょんなアクシデントから弁護士・仲达と身体と中身が入れ替わってしまい…
【感想】
いろんなシーンがかわいらしい、テンポよく笑えてほっこり見終われるとても楽しいコメディ映画だった。
基本的には、懐かしの昭和のホームドラマ的なコメディ仕立てになっている。陆小谷の一家が賑やかですごく仲良く、何をするのも基本は全員で行動するような家族で、とても微笑ましい。だからこそ全体の雰囲気が安心できるものになっていて、いろんな事が起こっても暖かい気持ちで映画を見ていられる。
コメディ演出は盛りだくさんだが、賑やかな家族の姿っていいなあと思わせる為の笑い演出という目的がはっきりしているので、雑多な印象も無いし下品にならず、多くのコメディ映画とは一線を画している。
とにかく、役者陣が色々魅せてくれるのが楽しい！特に主演の雷佳音は、本作と同時期に公開された「满江红」でのドス黒い演技とは180度反対の、とても愛くるしい少年の姿を見せてくれて、これが最高に可愛らしい。特に親友小胖に、中身は陆小谷だとわかってもらうシーンは、超早口でいつも自分が喋っていたように話してみせ、小胖が納得してくれた時には満面の少年らしい笑顔で肩を組む、びっくりする位に自然な少年ぽさが溢れ出ていて最高だ。
小胖を演じていた曹桐睿（ツァオ・トンルイ）もまた、とっても味のあるいいキャラで、絶対にまた他の映画でも見たいと思わせる印象的なキャスティングだった。
そして流石の张小斐。この人も本当にすごい。細かく入るコメディ演出をきっちりこなしつつ、話し方や仕草にさり気なくもビシビシとデフォルメ気味にチューニングされた演技が入っていて、圧倒的な技術を感じさせる。良い雰囲気の真っ最中に陆小谷にゴミと間違えてつけ睫毛をむしり取られる場面や、タクシーでの喧嘩のシーンなど、ホント最高だ。他にも、吴彦姝（ウー・イェンシュー）、杨恩又（ヤン・エンヨウ）、余皑磊（ユー・アイレイ）、岳云鹏（ユエ・ユンポン）、杨迪（ヤン・ディ）などなど芸達者たちがちょこちょこ出演していて楽しませてくれる。陆小谷少年役の张宥浩（ジャン・ヨウハオ）は、飄々とした雰囲気で本当はシリアスな作風に合いそうなのだが、それが家族の中で良いバランスになっていた。
苏伦（スウ・ルン）監督の前作「ルームシェア」が個人的に大変良かったのだが、今作も期待通りの仕上がりで大満足だった。持ち味のライトで上品な作風は変わらず、今回は春節映画という事で前作より手堅く、ドリフターズ的な笑いをテンポよく詰め込み、ファンタジックなルックで仕上げていて、いつの時代に見ても楽しめるような映画になったんじゃないだろうか。
【トピック】
◯ 春節に合わせて2023年1月22日に公開。「満江紅（マンジャンホン）」や「流転の地球 -太陽系脱出計画-」、「无名」などに阻まれて興収ランキングは初登場5位。公開2週間で3.4億元（67億円）の興収となった。
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◯ 監督の苏伦（スウ・ルン）は、徐铮（徐崢、シュー・ジェン）監督・主演の「港囧（ロスト・イン・香港、2015）」での助監督を経て「ルームシェア～時を超えて君と～（2018）」で監督デビュー。上海国際映画祭など様々な賞を受賞した。本作が監督2作めとなる。筆者も2018年のベスト中国映画に選んだ。
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雷佳音（レイ・ジャーイン）
◯ 周囲を見下して生きていた弁護士、仲达。だが事故をきっかけに陆小谷と身体が入れ替わってしまう。
◯ 色んな作品にひっぱりだこの売れっ子の雷佳音（レイ・ジャーイン）。映画では個人的にも大好きな本作苏伦（スウ・ルン）監督の前作「ルームシェア（2018）」や「ゴッドスレイヤー 神殺しの剣（2021）」で主演、ドラマでは「長安二十四時（2019）」や「和平饭店（2018）」、「我的前半生（2017）」などが知られているが、チョイ役なども含めると膨大な作品数に出演している。
本作と同じ春節映画で、No.1ヒット作となった张艺谋（チャン・イーモウ）監督作「満江紅（マンジャンホン）（2023）」にも、同じく今作に出演している余皑磊（ユー・アイレイ） 、岳云鹏（ユエ・ユンポン）と共に出演している。
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张小斐（チャン・シャオフェイ）
◯ 母親から結婚を急かされている教師、金好。弁護士の仲达からアプローチされているがイマイチ乗り切れずにいる。
◯ もともと舞台中心であり映画ドラマ等に出演の少なかったが、「こんにちは、私のお母さん（2021）」のヒロイン役で大ブレイク、中国金鶏奨で主演女優賞を受賞した。舞台でも小品などのコメディが中心なので、今作のような作風は得意中の得意ジャンルだ。
「父に捧ぐ物語（2021）」少年行編にもチョイ役で出演している。
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张宥浩（ジャン・ヨウハオ）
◯ 学生で担任の金好に好意を持っている、陆小谷。いつも親友の小胖【曹桐睿（ツァオ・トンルイ）】と一緒に遊んでいるが、消極的な性格で思ったことを中々話せない。
◯ 古装劇「永遠の桃花～三生三世～（2017）」で知られるようになる。その後、彭昱畅（ポン・ユーチャン）主演の青春ドラマ「风犬少年的天空（2020）」や映画「1921（2020）」、「僕らが空を照らしたあの日（燃野少年的天空、2021）」や「了不起的老爸（2021）」、「再见，少年（2021）」などに出演、さらに韩寒監督、刘昊然（リウ・ハオラン）主演「四海（2022）」にも出演と、特に映画で活躍を始めている期待の若手だ。
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陆小谷の親友、小胖としてすごく良い味を出していたのは曹桐睿（ツァオ・トンルイ）。子役として、農村での生活を描いた人気ドラマ「乡村爱情」シリーズに長年出演していた。
杨恩又（ヤン・エンヨウ）
◯ 陆小谷の妹役に杨恩又（ヤン・エンヨウ）。今作でも、常にビデオカメラを持ち歩くちょっとクセのあるキャラとして家族の中にいる。
◯ 名作「星明かりを見上げれば（2022）」での素晴らしい演技が鮮烈な印象だった。昨年のマイベスト中国映画「妈妈！」でも少し出演しており、既に引っ張りだこになっているのがわかる。
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陆家の家族
◯ 父親役に沙溢（シャー・イー）、母親が刘敏涛（リウ・ミンタオ）、痴呆がある祖母役として吴彦姝（ウー・イェンシュー）が揃った。
◯ 刘敏涛（リウ・ミンタオ）は、大ヒットドラマ「琅琊榜（2015）」や「湄公河大案（2014）」、「伪装者（2015）」などで知られており、映画でもガンに侵された少年のヒューマンストーリー「再见吧！少年（2021）」で金鶏奨主演女優賞にノミネートされた実力者だ。
今年は本作の後、任素汐（レン・スゥシー）との主演になる東野圭吾「回廊亭の殺人」の映画化「回廊亭（2023）」も公開された。
沙溢（シャー・イー）
◯ 陆小谷の父親役である。
◯ ドラマでは大作「三国志 Three Kingdoms（2010）」への出演が知られている。映画では「項羽と劉邦 鴻門の会（2012）」や張芸謀（チャン・イーモウ）監督「崖上のスパイ（2021）」だが、今年の春節に公開された大ヒットSF大作「流転の地球 -太陽系脱出計画-」での、吴京（ウー・ジン）の師匠役がなにより記憶に新しい。
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吴彦姝（ウー・イェンシュー）
◯ 痴呆の祖母を演じた吴彦姝（ウー・イェンシュー）は、1938年生まれで1950年代から俳優として活躍する。シルヴィア・チャンが監督した「妻の愛、娘の時（2017）」や「花椒の味（2019）」、「再会の奈良（2021）」などの他、昨年もコロナ禍を描いた「穿过寒冬拥抱你（2022）」や韩寒（ハン・ハン）監督作「四海（2022）」に出演。そして昨年のマイベスト中国映画で、65歳の痴呆症の娘を介護する85歳の母親を演じた「妈妈！（2022）」に主演するなど、近年ますます活躍の場が増えている。
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余皑磊（ユー・アイレイ）
最近はますます出演作が増え、人気者になっている余皑磊（ユー・アイレイ） が演じたのは、弁護士・仲达【雷佳音（レイ・ジャーイン）】が顧問となっている悪徳靴メーカーの社長。
最近の出演作では、今作と同時期にチャン・イーモウ監督作「满江红（2023）」に雷佳音（レイ・ジャーイン）、岳云鹏（ユエ・ユンポン） らと共に出演しているし、「崖上のスパイ（2021）」、「扬名立万（2021）」などにも出演している。
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レストラン店員役は杨迪（ヤン・ディ）。モノマネで有名な俳優・タレント。前作「ルームシェア（2018）」にも出演していた。本作のすぐ後に公開されたヒット作「保你平安」にも出演している。
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岳云鹏（ユエ・ユンポン）
◯ チョイ役のタクシードライバーとして出演していた。
◯ 中国漫才である相声の超有名芸人でテレビでも大活躍だが、映画でも「大闹天竺（2016）」や「送你一朵小红花（2020）」あたりから様々な作品に出演している。今作公開の裏で、春節No.1ヒット作「満江紅（マンジャンホン）（2023）」に雷佳音（レイ・ジャーイン）、余皑磊（ユー・アイレイ） らと共に出演している。
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