最近は戦前の話を多く読んでいる気がする。知ってたつもりで、知らなかったことが山ほど出てくるっていうのがたまらない。
この本で知ったこと。
・旧制高校の特権意識。
鈴木庫三の本でも高級将校の目線の高さに我慢ならなかったとか書かれているが、学生時代がこんな環境ならそりゃ当然だ。昔の上流は本当に圧倒的な格差があっただろうし、それを考えると中国の小皇帝などはまだマシかもしれない。
・昔の大人は少年犯罪に寛容だった。
わかりそうで納得できん。なんでなんやろ。しかも違うやり方とかでなく、単純に甘やかしてるだけみたいに見えるのがまた驚き。大人の犯罪がもっとひどいので、これでもカワイイ方という捉え方だったんだろうかね。
当時の感覚を自然に理解できるようになりたい。今もまだ、読む度に印象が大きく変わったりしてまだ捉えどころがない。ふしぎの国だ。