あまりに毎日がヒマなので、バイトをする事にした。
以前から考えていた事だけれど、色々面倒な事がありそうで手を付けずにいたが、思い立って動き出した。
そんな面接のあった水曜日。少し時間があったので、四条あたりで晩飯を探す。じゃあ、あの前から気になっていた店に行ってみよう。
それは、キエフ。どんな感じかもわからないけど、ロシア料理は食べてみたい。
昔ながらのビルにある。ロゴが絶妙にカッコいい。
来てみたら、お爺さんと主人と思しき紳士のふたりきり。7時なんだが…しかし、時が止まったようなとても濃密で穏やかな時間だ。
このご主人、とても丁寧できちんとお声掛け頂いた。いかにも祇園にあるお店だと実感する。
ここから見える風景がまた、いい。しみじみと、時間の経つのを楽しめる。
ボルシチが来た。なんだろう、ディルだろうか、ハーブを少し足したポトフといった趣。
一緒に来たパンとピロシキ。パンに付けるのはニンニクをすりおろした冷たいソース? なんだろう、独特の味になる。
そしてそして、とても濃厚なロールキャベツ。これが美味かった。酸味も適度なチーズクリームという感じのソースが絶品だ。
コースは4,000円とかするのだが、これらアラカルトでも2,000円。しかし満足度はとても高かった。
何より、あの染みる雰囲気がいい。場末とは違う、でも過ぎ去りし時代を自分のものにできる。ある種の居酒屋と同じような雰囲気だろうか。
カードもとてもカワイイ。店の雰囲気からは想定外な(笑)、クオリティの高いデザイン。