「殺人の告白」を見た。
素晴らしい、と思う。
肉親を殺された被害者の気持ちを、こんなに映画として、しかもエンターテイメント映画として落とし込めるという事、その完成度がすごい。エンディングのシークエンスさえなければ…本当にPC(ポリティカリー・コレクト)の意味でも無敵の名作になった、と思う。
なぜ、殺してしまうんだよ…すべてが台無しじゃないか…
でも、その心意気は買う。
真っ当にエンターテインしている事、それでもなお日本では描かれないほど真摯に被害者心情を描いている事。このバランスは心底すごい。
そもそも、この映画を知ったのはこの俳優のお陰だ。パク・シフはこの映画のすぐ後に性的暴行で逮捕される…台無しじゃないか。
この、玉鉄と鶴見辰吾を足して2で割ったような役者が、素晴らしい。
「ケーセッキヤァ」「シバセッキヤァ」
ついつい言ってしまいそうになるな(笑)