「マッドマックス 怒りのデスロード」を見てきた。
いきなりだが最高。
予告では全く触れていないが、ストーリーはつまり
「性差別に立ち上がる女たちの戦い」だ。
でも、その質がとても、とても高いところまで練り上げられている。
質の高いアクション、キャラクター達、絵面。
美しさで勝負しないシャーリーズ・セロン(!)のキャラ造形、
男の「ちょうどいい」役割配置、それぞれが自ら勝ち取ろうと
努力する姿勢がとても「フラット」な目線でするっと納得できる。
なにより、女性達が言い訳なしの強さで勝負しているところに
男側としては膝を叩くんじゃないだろうか。
ここ無しに世界を変える事はできないだろう、と思っていた自分
にとっての回答を与えられた気分になった。
エンディングでのマックスが人混みに消えていくシーン。
あれがカッコいいんである。
戦場の主役である若い男子が、ウォーボーイズ=死んだ人間
となっているのも、素晴らしい位置づけだ。
欲望を捨て戦場に赴く、そのモチベーションはまさにあんな
感覚だろう。パンクスのような性欲を超越した衝動。
女性の理想は、もちろんこんなもんじゃないだろう。
でも、真にフラットなジェンダーとはこんな世界を指すに違いない。
はてなブックマーク: TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督インタビュー
ここでの評価が映画を見る契機になった。熱い。