日本の路地を旅するを読了。
日本の路地を旅する (文春文庫)
posted with amazlet at 18.09.10
この本では、路地=部落である。
まずはこの感覚に差し込まれる。この人の目線が理解する。
私小説のようで、路地に生まれた人の思いを追体験するような本だった。
差別があるといえばあり。無いといえばなくなる。
必死で生きるから、自分の存在理由をことさらに意識し、吹き溜まりを生みだす。部落がなくなれば他の何かがそれに取って代わる。
自然体な本だったから、むしろ他のことも見えてくる、良い本だった。