【2026/03/27更新】易烊千玺(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)主演作:畢干(ビー・ガン)監督「レザレクション」が2026年5月に日本公開の予定であったが、"諸般の事情"から10月公開へと延期になった。

易烊千玺(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)から始める中国映画ガイド
中国ドラマで易烊千玺(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)が気になった方、あるいは「少年の君」や「小さな私」で彼を知った方に向けて、 どこから映画を観ればいいのかを整理してみよう。
彼は映画初出演作から演技力を高く評価され、ほとんどドラマに出演せず、映画俳優としてキャリアを重ねてきた。この記事では、ドラマファンや初心者でも入りやすい順に、 彼の魅力とおすすめ映画をたどっていく。
- 易烊千玺の魅力はどこにあるのか
- 最初に観るべき映画3本
- 有名作品以外でどんな作品に出ているのか
- この俳優を入口に、中国映画をどう広げていけるか
■ 易烊千玺の魅力はどこにある?
易烊千玺(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)はそもそも中国初の人気アイドルグループといえるTF BOYSのメンバーとして大活躍していた。2000年に生まれ、2013年に王俊凱(ワン・ジュンカイ)、王源(ワン・ユェン)とTF BOYSを結成。グループとしての活動は歌とダンスがメインで、「ロクさん(2015)」、「小别离 (2016) 」といった映画・ドラマへの出演もあったが基本的にグループとしてのゲスト出演という形式だった。2019年頃からソロとして俳優活動を本格的に開始。まず大ヒットドラマとなった時代劇「長安二十四時(2019)」で主演し、次の出演作になったのが映画「少年の君(2019)」であった。
彼の魅力はその演技の才能に尽きる。ファンや視聴者だけでなく作り手達がその才能に惚れ込み、その演技力を活かし切る難しい役柄をオファーし、彼もそれを受ける。特に最近はまだ25歳というのが信じられないような難役ばかりを演じていて、きっと近い将来世界的な映画に出演していくだろうと思わせる、成長の途上にいる才能だ。
■ まず観るべき3本
易烊千玺をより知りたいという人におすすめするならば、個人的には以下の3作を推したい。 単なる人気順ではなく、映画俳優としての深みが増していく順番で並べている。
1. 少年の君(2019)
まずはここから。
初主演作で世界が驚愕した。何よりもまず映画として素晴らしい出来。俳優としての理想のキャリアを歩む、第一歩となった記念すべき一本。
2. 満江紅/マンジャンホン(2023)
次に観たいのがこれ。それまで多かった鬱屈とした気弱な役から一変して、冷徹な武将を強烈な存在感で見せつけた。大作映画の主演に相応しい貫禄を感じる一本。
3. 小さな私(2024)
さらに進むならこれ。
もはやどんな役でも、彼でなければできない演技がある事を実感させられた。もはや世界クラスの俳優だと実感できる一本。
映画俳優・易烊千玺(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)を知るには時系列で見て、その成長を見ていくのが最もわかりやすい。 出演を重ねるごとに役の幅、演技の深みが増していき、次第に芸術的な大作にも出演できる技量を発揮していっているのが実感できるだろう。
■ 入口別に見る易烊千玺(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)の作品
● キャリア初期を知りたい人へ
「少年の君」は衝撃的なデビューではあったが、その後も数年間は、世間の彼へのイメージはまだ少年アイドルという捉え方が残っていた。この時期に出演した作品は、アイドルイメージにも重なるような少年役、なかでも悩みを抱えた陰りのある役柄が多かった印象だ。
1. 出発点となった「少年の君(2019)」
2. 2作目の出演作「送你一朵小红花 (2020)」では、がん患う若者を演じた。日本未公開。
3. 「素晴らしき眺め(2022)」は、深圳で幼少の妹のために会社を立ち上げるという感動作だ。Netflixで配信中。
4. 最初のゲスト出演作品。コロナ禍を世界的にも早期に描いた作品で、コロナに感染する医学生を演じた。
5. この作品もコロナ禍を描いているオムニバス作品。
6. 巨匠監督3人が共同で監督した朝鮮戦争を描いた大作。劇中で成長していく新人兵士を準主役で演じた。
7. 続編にも主演した。
● 映画俳優から世界的な作品選びへの視点
演技への評価は更に高まり、遂に巨匠・张艺谋(チャン・イーモウ)監督の大作「満江紅/マンジャンホン(2023)」に出演。演技派ばかりが揃う豪華キャストの中でも、一際印象的な冷酷な武将を演じ、それまでの不安定な少年の役柄から一変した力強い演技に再び高い評価を得た。
この時期から彼の出演作は、より一層難易度の高い、世界的な評価を得る作品群へとシフトしていく。
8. 再び転機となった「満江紅/マンジャンホン」。会話の妙で魅せる大変面白く重厚な作品だ。
9. 脳性まひの少年の演技が驚異的な主演作「小さな私」。こちらもまた素晴らしい作品。
10. 香港映画の巨匠・陳可辛(ピーター・チャン)監督&章子怡(チャン・ツィイー)主演による歴史サスペンス大作。この前編に続き、後編が今秋中国で公開される予定。盲目の占い師という非常にトリッキーな役を演じている。もはやアイドルが演じる役柄ではない。
11. 张艺谋(チャン・イーモウ)監督の最新作に遂に主演する。スパイが潜入する警察組織の刑事役を、無骨で寡黙な、再びイメージを一変させる演技で唸らせた。
12. 日本では今秋に公開される、世界的な評価を得ている監督・畢干(ビー・ガン)の最新作「レザレクション」に主演している。映画の歴史を巡る映像叙事詩で、ここでは驚異的な一人五役を演じ分けている。
■ 基本プロフィール・参考リンク
■ 当ブログでレビューしている易烊千玺出演作品
■ 未視聴・未レビューだが押さえておきたい作品
まだ当ブログでレビューしていないが、キャリアを追う上では重要な作品。レビュー代わりに作品情報ページを置いておく。
- 最新作「レザレクション」(2026年秋日本公開予定)
■ ドラマでまず1本見るなら
映画中心に見てきたが、ドラマを1本だけ挙げるならこれ。
■ こんな人に向いている俳優
- 中国映画の若手演技派から入りたい人
- アイドル出身俳優の中でも、映画寄りのキャリアを見たい人
- 俳優の成長を時系列で追うのが好きな人
- 大衆作から芸術性の高い作品まで幅広く辿りたい人