北ボルネオ鉄道の蒸気機関車

コタキナバルでの土曜日は丸一日の自由時間。調べたら蒸気機関車が走っているという事で、見に行ってきた。

 

この鉄道、North Borneo Railwayはリゾート会社が運営している観光鉄道のようで、40km弱を4時間ほどで往復する食事付きのツアーになっている。料金はRYM345(8,500円)ほど。

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Uberで到着した駅は、なんだか閑散としている。入替用的な機関車。倉庫に転用されているようだ。

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列車は既に入線していた。目当てのSLは結局直前のギリギリまで来なかった。クーラー無しだが綺麗な客車が6両である。

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車内はこんな風な素敵な雰囲気の設えである。全てがこうしたテーブル付きの食堂車的なボックスシートである。

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こんなに豪華な雰囲気、観光列車として作られたのがよくわかる。

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反対側の先頭、機関車の直後にあたる部分の車両は厨房と電源車を兼ねている控車のようである。丸妻の白熱灯で60年以上前っぽい。

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さて、厨房は電気を使っているんだろうか。マレーシアの伝統的な料理が出るようだ。

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自動連結器による連結部。よく見ていて驚いた。手前の電源用らしいコード以外に何も接続されてない…貫通ブレーキは…ひょっとして無し?? スゲーな。。。

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製造銘板があったので見ると1975年の川重。日本製だ。

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そうして30分くらい待っていると、発車予定を10分ほどすぎて、蒸気機関車がようやくやってきた。

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連結時、やっぱりチェーンだけ繋いで終了。ブレーキは繋いでいないようだ。つまり機関車以外はノーブレーキ。

 

人々が一気に集まってくる。

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この機関車、Vulcan 15型は、ここの記述によると1954年イギリス・ランカシャーのVulcan Foundry製の60歳。蒸気機関車としては若手に入る部類だろうか。1C1のプレーリー型動輪配置で、日本ならC58と同じだ。何より驚きは燃料が石炭ではなく薪!どうやら世界で稼働しているのはこの機関車だけだそうな。

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燃えさかる燃焼室。もしかしたら、運転士席は右側にある?日本は左側である。

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あまり大きくない、貨物用のような動輪径。クラシックなスポーク形状だ

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さて、いよいよ出発だ!

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