【本記事は極力ネタバレせず記述していますが、心配な方は映画鑑賞後にご覧ください。】
あの3人が再びラリーに情熱を燃やすシリーズ3作目。再び春節映画第一位となったヒット作はこれまで以上に少年マンガ的情熱によって駆動する中年の青春映画にシフトした熱血作品。

【スタッフ & キャスト】
2026年 中国 126分 評価:7.3/10
監督: 韩寒(ハン・ハン)
出演: 沈腾(シェン・トン)、尹正(イン・ジェン)、黄景瑜(ホアン・ジンユー)、张本煜(チャン・ベンユー)、魏翔(ウェイ・シャン)、沙溢(シャー・イー)
【あらすじ】
前回バインブルク・ラリーに勝利し、张驰【沈腾(シェン・トン)】への評価は高まったものの、それでもラリーで食べていくのは簡単ではなかった。
そこへあるメーカーから依頼を受ける。それは来る「沐尘100」ラリーに中国代表チームとしてメンバー選定から参加して欲しいというものであった。
素晴らしい体制を得て张驰とコ・ドライバーの孙宇强【尹正(イン・ジェン)】、メカニックの记星【张本煜(チャン・ベンユー)】はチーム作りの準備に取り掛かった。だが、そこには様々な問題が潜んでいた。
【感想】
あの3人が再びラリーに情熱を燃やすシリーズ3作目。再び春節映画第一位となったヒット作はこれまで以上に少年マンガ的情熱によって駆動する中年の青春映画にシフトした熱血作品。
とにかく熱いストーリーで共感を得たのがよくわかるド直球作品で、モータースポーツからひいては全てのスポーツの根源的な魅力を見せる事に突き詰めている。
後半からはほぼ全てレースシーンで占められ、徹底的にIMAXの迫力ある映像で迫るので映画館でこそ体感する価値がある。

本当の悪役は登場しないピュアな世界
多くの人気若手俳優たちが登場するものの、メインのキャラクターは中年男性5人。ストーリーも殆どこの5人だけで展開し、女性キャラはただの1人も登場しない。その結果、映画は恋愛や属性ではなく“情熱を失った中年男たちの再起”だけに集中する、潔い設定だ。
皆がそれぞれに心に傷を持ち、本来のピュアな情熱を発揮できないでいる。主人公・张驰を邪魔しようとするチームオーナー・百强ですら、奥底に同じ情熱を持つ1人として描かれ、本当の悪役は映画には登場しない。そこがとても共感できる。
現実社会で我々が持つ多くの不満も、たいていが社会構造やマーケットという名の、顔が見えずどこにいるかもわからない悪者で、私たちは皆、解決策も見つからずに我慢を強いられる。だが、それを乗り越えるのもやっぱり情熱だという、まるで少年マンガ的なピュアな世界へと突入していく。中年男たちだからこそ、より深い哀しみから爆発していく青春映画に仕上がっている。

リアリティよりも完成度を選んだ監督
ただし、ラリー映画としてのリアリティは前作よりも遥かに後退している。レース要素や映画的カーチェイス演出なども全部混ぜた、あらゆるクルマ演出を総動員したような展開、描写に舵を切っていて、前作『飞驰人生2 (2024)』で見られたような「元々のファンの視点」をわかりやすく見せる方向から、より間口を広げて「カーアクションの魅力」全体で見せる方向になっている。その点で、もはやモータースポーツ映画からは完全に逸脱したが、一方で春節映画として幅広い観客に向けた磐石のエンタメ作に仕上がった。
本来、韩寒(ハン・ハン)監督はラリーに自ら参加するなど、モータースポーツに造詣も深く、強い愛情を持っている人だ。すべての過去作にバイクやクルマを必ず登場させ、ストーリーにも深く関与させてくる。本当はたぶん、よりアート的でパーソナルな映画を作りたい、遥かに作家性の強い人物だ。そんな監督が、自分の好きなジャンルのリアリティを捨ててでも、映画としての完成度を優先した事には、かなりの驚きもあり、監督の作家性としても大きな転換にも見えた。

シリーズの集大成的な位置づけ
前回レビューした、これも世界レベルな出来のリアリズムの映画『用武之地(2025)』とは対照的に、本作は自らの作家性より観客の需要に応えた作りになっていて、それは対照的な興収結果によってより際立つ。結果的に大成功を収めたが、むしろそれゆえに、この作品が本シリーズのピークのようにも感じられた。
3作とも主人公・张驰による成功ストーリーになっていて、流石にドライバーとしてこれ以上のキャリアアップは望みにくい。それに監督は本来もう少し小さな、描きたいものを描く作風が合う作家に感じるし、ここまで大きく成長したシリーズではあるものの、果たしてこうした大作志向が彼にあるのか、あるならこの先どんなシリーズにするかの将来像を描いているのか、想像がつかない。その点で、本作はシリーズ集大成的な意味を持つし、あのすっぱりと潔いエンディングの意味は、だからこそ、だったのかもしれない。そう感じるに相応しいシリーズファン、あの3人が好きな人には大満足な映画であった。
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【トピック】
予告編
▶ 本国版予告編(クリックで開きます)
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公開・興収ランキング・興行収入・日本公開
◯ 春節休暇に合わせた2026年2月17日に中国本土で公開。『鏢人:風起大漠(2026)』や『驚蟄無声 スケア・アウト(2026)』を抑えて、公開初週から5週間連続の興収ランキング1位をキープする快挙を達成した。
興行収入はシリーズ最高の成績となる44億元(1019億円)を突破、2026年春節映画トップとなる大ヒット作となった。
◯ 日本での公開・配信予定は現在のところない。
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監督
◯ 監督の韩寒(ハン・ハン)は、元々80后世代の作家として、忖度せずに発言する点などから若者に大人気となる。その後レース&ラリー活動などと並行して映画の制作も開始。『いつか、また(2014)』を始めとして、『乗風破浪〜あの頃のあなたを今想う(2017)』、 『四海(2022)』とヒット作を監督し続けている。
さらにプロデューサーとしても、尹正(イン・ジェン)主演作『扬名立万(2021)』、王一博(ワン・イーボー)主演作『ボーン・トゥ・フライ(2023)』の制作に携わっている。
2019年に自身の経験を踏まえたラリードライバーの物語である『ペガサス/飛馳人生(2019)』を監督してヒット、続編の『飞驰人生2 (2024)』を経た、本作がシリーズ3作目となる。

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沈腾(シェン・トン)
◯ 本シリーズでの主人公、张驰。歴戦のラリー・ドライバー。
◯ 大人気喜劇集団であり、今や映画製作でも毎期ごとに大ヒット作を手掛ける「開心麻花」。沈腾(シェン・トン)はそこでのコメディの舞台劇から知られるようになった超人気喜劇役者で、本当に数多くの映画に主演している。
『ペガサス/飛馳人生(2019)』から続く本シリーズは「開心麻花」以外でのヒットシリーズ主演作となっている。

尹正(イン・ジェン)
◯ 张驰のコ・ドライバー、孙宇强。多くのラリーを彼とともに参戦。
◯ 沈腾(シェン・トン)とは彼らのデビュー作『夏洛特烦恼(2015)』への出演から、韩寒(ハン・ハン)監督とも本シリーズと『四海 (2022)』への出演、そして監督がプロデュースしたミステリー『夜鶯 ―ある洋館での殺人事件―(2021)』で主演するなど、深いつきあいである。沈腾(シェン・トン)が所属する劇団「開心麻花」関連作にもよく出演しており、『夏洛~』の他にも『恥知らずの鉄拳(2017)』にも出演。
その他『僕らが空を照らしたあの日(2021)』や『唐人街探偵1900(2025)』などにも出演している。
ドラマではヒット作『麻雀(2016)』に出演、京劇を描いた美しい名作ドラマ『君、花海棠の紅にあらず(2020)』で主演している。
昨年は良作『シータイ・戯台~笑劇の霸王別姫~ (2025)』で、京劇俳優を再び演じたほか、兰晓龙(蘭暁龍、ラン・シャオロン)と正午陽光による戦争映画『得闲谨制 (2025) 』や主演作『点到为止 (2025) 』の他、731部隊を描いた本格派ドラマ『反人类暴行 (2025) 』にも出演した。

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黄景瑜(ホアン・ジンユー)
◯ 一作目以来登場するトップドライバーの林臻东。
◯ 黄景瑜(ホアン・ジンユー)をはじめ、范丞丞(ファン・チョンチョン)、胡先煦(フー・シエンシュウ)、王安宇(ワン・アンユー)ら、劇中でオーディションに参加したドライバー達を演じた俳優陣は、本作主演の沈腾(シェン・トン)の2023年から続くリアリティ番組『现在就出发』シリーズのレギュラー出演者たちでもある。
ネット小説原作のボーイズラブ・ドラマ『ハイロイン(2016)』でデビュー。スーパーヒットした戦争アクション映画『オペレーション:レッド・シー(2018)』の主演でトップ俳優としての地位を確立する。
ドラマ『千年のシンデレラ(2018)』や『破氷行動~ドラッグ・ウォーズ~(2019)』などで主演のほか、映画『ペガサス/飛馳人生(2019)』や『检察风云 (2023) 』、『FPU~若き勇者たち~(2024)』にも出演している。

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张本煜(チャン・ベンユー)
◯ 张驰のメカニック・记星。
◯ 2013年からのドラマ『报告老板!』シリーズや大人気コメディ『万万没想到(2013)』など、刘循子墨(リウ・シュンズーモオ)監督のコメディで知られるようになった。
その縁で尹正(イン・ジョン)主演のヒット作『夜鶯 ―ある洋館での殺人事件―(2021)』に出演。『乗風破浪(2017)』、そして『ペガサス/飛馳人生(2019)』とその続編『飞驰人生2(2024)』と、韩寒(ハン・ハン)監督作では常連だ。
2023年には张涵予(チャン・ハンユー)&劉徳華(アンディ・ラウ)がW主演したクライム・サスペンス映画『93國際列車大劫案:莫斯科行動(2023)』、昨年には夫から逃れる妻を描いた実話のフェミニズム映画『家出の決意(2024)』や『刺猬(2024)』に出演している。

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魏翔(ウェイ・シャン)
◯ 前作ではライバルチーム・光刻(Lighttime)のマネージャーだった叶。
◯ 開心麻花のスター俳優のひとり。『こんにちは、私のお母さん(2021)』でも合唱部のメンバーとして出演しているほか、三谷幸喜「ザ・マジックアワー(2008)」のリメイク作『トゥ・クール・トゥ・キル(2022)』で初主演。
张艺谋(チャン・イーモウ)監督作『満江紅/マンジャンホン(2023)』、日本映画「百円の恋」のリメイク『YOLO 百元の恋 (2024) 』、唐人街探偵シリーズ『唐人街探偵1900(2025)』、『長安のライチ(2025)』などに出演している。

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沙溢(シャー・イー)
◯ 中速天梯(SKYLAD)チームのゼネラルマネージャー・百强。张驰にチーム加入をオファーする。
◯ ドラマでは大作『三国志 Three Kingdoms(2010)』への出演が知られている。映画では『項羽と劉邦 鴻門の会(2012)』や張芸謀(チャン・イーモウ)監督『崖上のスパイ(2021)』、大ヒットSF大作『流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023)』、贾玲(ジャー・リン / ジア・リン)監督・主演のボクシング映画『YOLO 百元の恋(2024)』などに出演している。

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その他の俳優
◯ 中速天梯(SKYLAD)チームの技術部長・安を演じたのは段奕宏(ドアン・イーホン)。
◯ 1973年生まれ。デビュー間もない1999年のドラマ『刑警本色』で知られるようになり、『记忆的证明(2002)』や映画『二弟(2003)』に出演の他、婁燁(ロウ・イエ)監督の『天安門、恋人たち(2003)』にも出演した。
兵士の成長物語である大ヒット名作ドラマ『士兵突击(2006)』での厳しい上官役、その続編『我的团长我的团(2009)』で一気に知られるように。
そのイメージを踏襲した役柄の良作『烈日灼心(2015)』の後、『迫り来る嵐(2017)』では中国金鶏奨主演男優賞にノミネート。
最近の出演作は『1950 鋼の第7中隊(2021)』と『1950 水門橋決戦(2022)』、『志願軍 ~雄兵出撃~(2023)』、『蛟龙行动 (2025) 』などの戦争映画が多い。
昨年は正月映画『誤殺3~喪失の連鎖~(2025)』や『Fox Hunt フォックス・ハント(2025)』、今年の春節映画は本作と『驚蟄無声 スケア・アウト(2026)』にダブルで出演している。

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◯ オーディションに参加した、ヨーロッパで参戦しているドライバー・厉小海。演じたのは范丞丞(ファン・チョンチョン)
◯ 黄景瑜(ホアン・ジンユー)をはじめ、范丞丞(ファン・チョンチョン)、胡先煦(フー・シエンシュウ)、王安宇(ワン・アンユー)ら、劇中でオーディションに参加したドライバー達を演じた俳優陣は、本作主演の沈腾(シェン・トン)の2023年から続くリアリティ番組『现在就出发』シリーズのレギュラー出演者たちでもある。
本シリーズの前作『飞驰人生2(2024)』にも出演している。
オーディション番組『偶像練習生(2018)』で勝ち残り、番組から結成されたアイドルグループNINE PERCENTのメンバーとして芸能界のキャリアをスタート。1年の期間限定活動後は、ソロとして楽曲の発表や映画・ドラマへ出演している。姉はなんとあの女優・范冰冰(ファン・ビンビン)である。
主な出演作はドラマ『ウィッシャー 致命的な願い(2021)』や『The World of Fantasy 灵域 (2021) 』、『小巷人家 (2024) 』など。映画では『门锁 (2021) 』、『了不起的夜晚 (2023) 』、そして乔杉(チャオ・シャン)主演の大ヒット・コメディ『人生路不熟 (2023) 』、『浪浪人生 (2025) 』などがある。

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◯ 中速天梯(SKYLAD)チームのドライバー・李伦。スポンサー企業の御曹司である。演じたのは张新成(チャン・シンチョン)。
◯ 1995年生まれ。歌手としても知られている。高校時代から既に俳優デビューしており、芸術系の全国共通テストでは軒並みトップの成績を記録、最終的に中央戯劇学院音楽劇コースに入学した。
ドラマ『月光のイタズラ(2016)』、『你好,旧时光 (2017) 』、『大宋少年志(2019)』、『キミと奏でる交響曲<シンフォニー>(2020)』、『冰糖炖雪梨 (2020) 』、『家族の名において(2020)』、『君(あなた)になるあの日(2021)』、『天才基本法(2022)』など数々の人気作に主演/出演している。
映画はまだ少数だが、戴墨(ダイ・モオ)監督の『三大队(2023)』と『唐人街探偵1900(2025)』に出演している。ディズニー映画『マイ・エレメント(2023)』の中国版吹替声優も務めている。

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◯ 以前から中速天梯(SKYLAD)チームの契約ドライバーだった・迟海生役の李治廷(アーリフ・リー、画像右から3人目)は香港人の歌手/俳優。
『歲月神偷(2009)』で香港電影金像奨新人賞を受賞。映画は『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義(2012)』、『カンフー・ヨガ(2017)』、『误杀2(2021)』、『ウルフパック 狼群(2022)』、『ライド・オン (2023)』などに出演、ドラマでも『武則天(2015)』や『白華の姫(2019)』、『双嬌伝(2020)』などに出演の人気若手俳優である。

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◯ オーディションに参加したドライバー・刘世豪役の胡先煦(フー・シエンシュウ)
◯ シリーズ前作『飞驰人生2(2024)』にも出演している。
黄景瑜(ホアン・ジンユー)をはじめ、范丞丞(ファン・チョンチョン)、胡先煦(フー・シエンシュウ)、王安宇(ワン・アンユー)ら、劇中でオーディションに参加したドライバー達を演じた俳優陣は、本作主演の沈腾(シェン・トン)の2023年から続くリアリティ番組『现在就出发』シリーズのレギュラー出演者たちでもある。
2000年生まれだが、子役から俳優を続けており既に芸歴は長い。
ドラマ『小別離(2016)』や『琅琊榜<弐>(2017)』、『如懿伝(2018)』、『老男孩 (2018) 』、中国版『ヒカルの碁(2020)』などの多くの人気作に出演。
映画では『百鸟朝凤 (2013) 』や『1921(2021)』、『流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023)』 などに出演している。
『穿过月亮的旅行(2024)』で张子枫(チャン・ズーフォン / チャン・ツイフォン)とW主演している。

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◯ 若かりし頃の张驰を演じたのは王安宇(ワン・アンユー)。
◯ 黄景瑜(ホアン・ジンユー)をはじめ、范丞丞(ファン・チョンチョン)、胡先煦(フー・シエンシュウ)、王安宇(ワン・アンユー)ら、劇中でオーディションに参加したドライバー達を演じた俳優陣は、本作主演の沈腾(シェン・トン)の2023年から続くリアリティ番組『现在就出发』シリーズのレギュラー出演者たちでもある。
1998年生まれ。オーディション番組『阳光艺体能(2016)』に出演、更に音楽オーディション番組『明日之子 シーズン2(2018)』にも出演して注目を集める。古装劇『宮廷の茗薇(2019)』でのヒロインの相手役でブレイク。以来『陪你逐风飞翔 (2021) 』や『キミとの距離(2022)』、『神隠し(2023)』、『值得爱 (2025) 』、『陷入我们的热恋 (2025) 』などなど、数多くのヒット作に主演してきた。
昨年秋に公開された『毕正明的证明(2026)』で映画デビュー&初主演した。
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◯ 若かりし頃の孙宇强を演じたのは陈永胜(チェン・ヨンシェン)。
◯ 1998年生まれ。张子枫主演の良作『シスター 夏のわかれ道(2021)』や、张艺谋(チャン・イーモウ)監督作『崖上のスパイ(2021)』にも出演した後、同監督の次作であり冬山での狙撃戦を描いた良作『狙击手(2022)』では、新人兵士役の初主演に抜擢された。王宝强(ワン・バオチャン)の監督第2作の良作『ネバーキブアップ(2023)』や、映画『我本是高山(2023)』に出演し、今年は大ヒットドラマ『棋士(2025)』や映画『野孩子(2024)』に出演している。

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◯ 日本チームのドライバー・白川哲也を演じた原島大地は1997年生まれで、父が日本人、母が広東省出身の中国人である。幼少から俳優活動のために広東省で育ったが、高校から父の住む日本へと引っ越している。
4歳頃から子役俳優として活動を始め、張栢芝(セシリア・チャン)、劉青雲(ラウ・チンワン)、古天樂(ルイス・クー)が出演する香港映画『忘れえぬ想い(2003)』に出演し、香港金像奨・新人俳優賞にノミネート。その後も甄子丹(ドニー・イェン)主演の香港映画『エンプレス―運命の戦い―(2008)』や「忘れえぬ~」と同じ爾冬陞(イー・トンシン)監督『三少爷的剑 (2016) 』などに出演。
なんといっても昨年公開の南京大虐殺を描いた大ヒット作『南京写真館(2025)』で、日本人将校を演じたことで一気に知られる存在となった。
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【香港‐北京ラリー】
◯ 劇中の冒頭に、1980年代から開催されていた伝説的なラリー・イベント「香港‐北京ラリー(香港-北京汽车拉力赛、三五港京拉力赛)」の映像が登場する。
これは、まだ中国が改革開放直後であった1985年から開催され、当時高速道路も未整備、外国車も珍しい時代に、最先端のWRC車両が参戦した歴史的なイベントで、中国モータースポーツの夜明けを告げる黒船的な役割を果たした。
www.youtube.com 香港 - 北京 Hong Kong Beijing Rally 一九九五年
【使用車両】
◯ 张驰の出場車:アウディA3
前作と同じモデルだがルーフのインテークやリアフェンダー部の成形、ミラーなど細部は異なる。
2020年以降となる現行4代目モデル。アウディは1980年代に最高峰のWRC(世界ラリー選手権)で伝説的なマシンを登場させ競技レベルを一気に飛躍させた歴史的な功績を持つ。劇中でも言及された香港‐北京ラリーの初期にも同車が優勝し、当時の中国の人々に鮮烈な印象を残した。
監督のラリーの歴史への目線が透けて見える選択だ。

◯ 日本チーム:トヨタ・GRヤリス
日本チームが使用するのは、トヨタがラリー用に開発したモデル。コンパクトカー・ヤリスの後半部分を別モデルから移植し、ラリー出場用の様々な改造に対応した設計で2020年から市販している。
WRCには2022年からトヨタのワークスチームとして参戦。現在まで4年連続優勝している、名実ともに世界最強マシン。

◯ チーム中速天梯(SKYLAD):领克Z20
领克(LYNK&CO)は吉利(Geely)とスウェーデンのボルボが共同出資したブランドで、吉利(Geely)より洗練されたデザイン、やや高級な位置づけで2016年から車両の販売を開始。Z20は2024年から発売された電気自動車で、领克(LYNK&CO)ブランドとしてヨーロッパでも初めて販売を開始した。
劇中車はエンジンが付くハイブリッド車両の設定で登場している。


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