【2026/05/13更新】沈腾(シェン・トン)主演作:『大叔的奇妙旅行』が2026年頃、大ヒットSF大作の続編『流浪地球3』前後編が2027年に公開予定されている。

沈騰(シェン・トン)出演映画おすすめ3選+作品群の完全ガイド|初心者向け解説
沈騰(シェン・トン)は、現代の中国映画界を代表する名実ともにトップの喜劇俳優だ。出演作の累計興行収入は400億元を超え、「彼がいればヒットは間違いなし」と言われる絶対的な存在である。
この記事では、彼の魅力、おすすめ映画3本、そしてキャリアの変遷に合わせた作品ガイドをまとめて紹介しよう。
- 沈騰(シェン・トン)の魅力・笑いの質の高さはどこにあるのか
- 初心者が最初に観るべき映画3本
- 「主役」から「若手を支えるW主演」へとシフトした近年の変化
■ 沈腾(シェン・トン)とは?|中国映画界最大級の“国民的コメディスター”
沈腾(シェン・トン)は、所属するコメディ劇団・開心麻花で長年トップスターだった。その舞台で10年培った「冷幽黙(シュールなユーモア)」と完璧な間(ま)こそ、彼の持ち味で、実はかなりの技術力を持っている。
それを踏まえた上での、舞台での「軍芸校草(学校一の美青年)」から「親しみやすいおじさん」へと変化した外見のギャップ。どこかお上品で紳士的な雰囲気もあるが、そこを外していく笑いと気持ちよさは一流だ。
さらに近年では、コメディを逆手に取った重厚な演技と、若手を引き立てるプロデューサー的視点なども見せ、更に次の世界を視界に据えた活動へとシフトしつつある事も感じさせている。
■ 沈腾(シェン・トン)の魅力とは?|“笑わせる”だけではない圧倒的な親しみやすさ
沈腾(シェン・トン)の最大の特徴は、“スターっぽくなさ”にある。
見た目も演技もどこか普通で、完璧ではない。むしろ少し情けなく、ズルく、小心者に見えることすら多い。だがそのリアルさが、観客に強烈な親近感を与える。そして、中国映画に多い大きく感情を爆発させるタイプの演技ではなく、比較的“引き算”寄りの俳優だ。大げさに笑わせるというより、「わかる」「こういう人いる」と感じさせるタイプなのだ。
■ まず観るべき3本
沈腾(シェン・トン)をより知りたいという人におすすめするならば、個人的には以下の3作を推したい。 単なる人気順ではなく、映画俳優としての深みが増していく順番で並べている。
1. こんにちは、私のお母さん(2021)|“親しみやすさ”が最も光る大ヒット作
まずはここから。主役じゃないのに登場するやいなや、主役を完全にさらっていく。
間抜けでプライドが高いけれど、どこか憎めないキャラは、まさに「お茶の間が愛する沈騰(シェン・トン)」のパブリックイメージそのもの。
2. ペガサス/飛馳人生(2019)|中年の情熱を描く熱血エンタメ
次に観たいのがこれ。カーアクションの派手さの中に、落ちぶれた元天才レーサーの中年の哀愁と泥臭さが滲む。笑いの裏にある「人生の機微」が見えてくる、沈騰(シェン・トン)のもう一つの顔。
3. 満江紅/マンジャンホン(2023)|国民的スターへ到達した代表作
巨匠チャン・イーモウ監督が放つ歴史サスペンス。若手トップ・易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)とのW主演で、極限の心理戦に挑む。笑いを封印した時の「演技派としてのスケール感」を実感できる一本。
日本公開され、今も配信などで見ることが可能な沈騰(シェン・トン)出演映画はまだまだそれほど多くない。その中でもこれら3本は映画自体の評価も高くて満足できる作品たちだ。
未公開/未配信作品であれば『夏洛特烦恼(2015)』、『西虹市首富(2018)』、『抓娃娃(じゅあわわ) 後継者養成計画(2024)』などもおすすめしたい。
■ キャリアと作品群の変遷(入口別ガイド)
● ① 映画出演の前|無名時代と舞台コメディ俳優としての下積み
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中国人民解放軍芸術学院(軍芸)出身
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開心麻花加入で転機が訪れる
- 春節の大型番組(春晩)への抜擢
沈騰(シェン・トン)は解放軍芸術学院(演劇系)を2003年に卒業し、当時設立されたばかりの劇団「開心麻花」の第1弾公演『想吃麻花現給你拧』に参加する。当初、客席がわずか7人という過酷な時代もあったが、その後も10年間、売れないながらも劇団に残り続ける。
2012年、看板俳優である彼や馬麗(マー・リー)らが、中国版紅白歌合戦とも言われる「春節聯歓晩会」に出演して、これを機にその名が全国に知れ渡る。特に2012年のコント『今日の幸福』で演じたキャラクター「郝建」が国民的な人気を博し、その後数年にわたり同番組の常連となる。
● ② 開心麻花時代|中国コメディ映画ブームの中心へ
(映画進出前後の、劇団ブランドを確立していった王道コメディ期)
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『夏洛特煩悩(2015、日本未公開)』
沈腾を語るならまず避けて通れない作品。開心麻花が初めて制作した第一作ながら爆発的ヒットとなり、中国コメディ映画の流れそのものを変えた歴史的作品。バカバカしいのに、どこか切なく、妙に共感してしまう。沈腾像の原型がほぼ完成している一本であり、初心者への入口として、本来は最もおすすめしやすい作品でもある。
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『恥知らずの鉄拳(2017、日本未DVD/配信)』
自身は脇役(山奥の師匠役)に回りながらも、出てくるだけで空気を支配した「記号化」が完成した開心麻花の第3作。映画としても非常に面白く、開心麻花の実力を最も発揮している傑作コメディ。
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『西虹市首富(2018、日本未公開)』
再び主演として、わかりやすく緻密な演技、脚本で更に大ヒットした開心麻花4作目。こちらも安定した面白さでおすすめだ。
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『疯狂的外星人(2019、日本未DVD/配信)』
先輩格に当たるコメディ俳優・黄渤(ホァン・ボー)によってヒットしてきた「疯狂」シリーズに、人気上昇中の新鋭コメディアンとして沈腾(シェン・トン)がゲスト出演したような座組のシリーズ3作目。ドタバタの見せ方の違いがわかって面白い。
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『ペガサス/飛馳人生(2019)』
大ヒットシリーズの第1作。長年付き合いのある尹正(イン・ジェン)とコンビを組み、カーアクションとコメディを組み合わせて大ヒットした。
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『愛しの故郷(2020)』
中国映画オールスター総出演のオムニバス映画シリーズ。2作目となるこの作品で開心麻花として1章を担当し、沈腾(シェン・トン)&马丽(マー・リー)のツートップが主演した。
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『父に捧ぐ物語(2021)』
この第3作目では初めて監督を務める。未来からやって来たアンドロイドを主演した。
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『こんにちは、私のお母さん(2021)』
長らく沈腾(シェン・トン)と付き合いのあるコメディアン・贾玲(ジャー・リン)の初監督・主演映画に客演。母親に好意を持つ男を、沈腾(シェン・トン)らしいとぼけたキャラで演じ、抜群の存在感を発揮した。
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『月で始まるソロライフ(2022、日本未DVD/配信)』
ひさびさの開心麻花映画として、沈腾(シェン・トン)&马丽(マー・リー)のツートップが主演の宇宙飛行士を描いたSFコメディ。盤石の布陣で映画も大ヒットした。
● ③ 大俳優時代|中国映画を支える“国民的スター”へ
(近年、主演一辺倒から若手を立てたW主演、シリアス枠へとシフトしたフェーズ)
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『四海(2022、日本未公開)』:人気若手俳優・刘昊然(リウ・ハオラン)の父親役として、主人公すら適度な距離を置く少し変人な役柄。
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『満江紅/マンジャンホン(2023)』:
沈腾のイメージとはかなり違う作品だが、実際に見ると「なぜ今の中国映画界で彼が重宝されるのか」がよくわかる。コメディ的な間を持ちながら、同時に観客を不安にさせる空気も作れる。その独特の存在感が、本作では非常に効果的に使われている。易烊千璽(イー・ヤンチェンシー / ジャクソン・イー)を引き立てる立場の配役。
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『飞驰人生2(ペガサス2、2024、日本未公開)』:前作から更に笑いを減らし、それ以上に人生のピークを過ぎた中年の悲哀を見せる、演技派としての勝負する。前作より一層の大ヒット作となった。
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『抓娃娃(じゅあわわ、2024、日本未DVD/配信)』:長年の相棒・馬麗との共演だが、主軸は若手の成長にあり、親としての複雑な心理をコミカルに演じる、彼の高い演技力を発揮する演技。
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『逆鱗(Untouchable)』:これまでのイメージを完全封印。初の本格マフィア映画(犯罪アクション)で魅せた、純粋な「俳優・沈騰」としての野心と新境地。
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『飞驰人生3(ペガサス3、2026、日本未公開)』:安定した人気を誇る大ヒットシリーズの第3作は、シリーズの集大成的に中年の青春ドラマを描ききった大ヒット作となった。沈騰(シェン・トン)も自然な演技に移行して、シンプルに俳優として演じている。
■ 沈腾作品をもっと楽しむための関連俳優・関連作品
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马丽(マー・リー)|最強コンビとして知られる相棒
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開心麻花|中国コメディ映画最大の震源地
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韩寒(ハン・ハン)|『飞驰人生』を手掛けた人気監督
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张艺谋(チャン・イーモウ)|『满江红』で沈腾を新境地へ導いた巨匠
■ 基本プロフィール・参考リンク
■ 当ブログでレビューしている沈腾(シェン・トン)出演作品
■ 未視聴・未レビューだが押さえておきたい作品
『心花路放(2014)』開心麻花としての映画を制作する前に出演したコメディ。
『妖铃铃(2017)』香港のコメディ女優・吳君如(サンドラ・ン)が監督主演した映画の、相手役として出演。他にも岳云鹏(ユエ・ユンポン / ユエ・ユンパン)や潘斌龙(パン・ビンロン) といった相声の有名芸人も出演している。
『囧妈(2020)』は『夏洛特烦恼』が大ヒットした時のライバルであったコメディ大作、囧シリーズの次作で、ライバル側に出演するという快挙を達成。
『僕と彼女のファースト・ハグ(2020)』開心麻花のメンバー主演作にゲスト出演している。
『超能一家人(2023)』は開心麻花が制作したロシア映画『Super Bobrovs(2016)』のリメイク作品。驚きのロシア人メイクで出演している