【2026/04/17更新】劉昊然(刘昊然 リウ・ハオラン)主演作:陈凯歌(チェン・カイコー)監督「少年时代」が2027年頃に公開を予定されている。

劉昊然(リウ・ハオラン)から始める中国映画ガイド
劉昊然(リウ・ハオラン)は、中国映画界を代表する若手俳優の一人。
『唐人街探案』シリーズでブレイクし、現在は話題作への出演が続いています。
この記事では、
・劉昊然のおすすめ映画3本
・出演作品一覧
をまとめて紹介します。
- 劉昊然の魅力はどこにあるのか
- ドラマファンが最初に観るべき映画3本
- 「唐人街探偵」以外でどんな作品に出ているのか
- この俳優を入口に、中国映画をどう広げていけるか
■ 劉昊然の魅力はどこにある?
刘昊然(劉昊然、リウ・ハオラン)は「唐人街探偵」シリーズで有名になり、トップクラスへと上り詰めた俳優と言える。1997年に生まれ、11歳からは北京舞蹈学院附属中学に通うため親元から離れる。 高校一年生で陈思诚(チェン・スーチェン)が制作したドラマに抜擢されて芸能界に入る。
彼の魅力は単に“人気俳優”であることだけではない。明るく親しみやすいスター性を持ちながら、 役によっては誠実さ、危うさ、繊細さまで滲ませることができる。ドラマでは青春アイコンとして支持を集めたが、 映画ではエンタメ大作から文芸作品まで少しずつ射程を広げてきた。
■ まず観るべき3本
劉昊然をより知りたいという人におすすめするならば、個人的には以下の3作を推したい。 単なる人気順ではなく、映画俳優としての深みが増していく順番で並べている。
1. 唐人街探偵 東京MISSION(2021)
まずはここから。スターとしての華、軽快さ、観客を引っ張る力が最もわかりやすい。 「推し俳優としての劉昊然」を確認する一本。
2. 国境ナイトクルージング(2024)
次に観たいのがこれ。派手なスター映画とは違う空気の中で、彼の静かな感情表現と繊細さが見えてくる。 劉昊然の“もう一つの顔”を知るための一本。
3. デクリプト(2023)
さらに進むならこれ。大作のスケールに埋もれず、より大きな題材の中で主演として立つ力が見えてくる。 映画俳優としての成長を実感できる一本。
さながら「映画俳優としての刘昊然(リウ・ハオラン)の深みが増していく映画リスト」という感じの3作の順になった。 1から順に役の幅、演技の深みが増していき、次第に芸術的な大作にも出演できる技量を発揮していっているのが実感できるだろう。
■ 入口別に見る劉昊然の作品
● まずは王道で入りたい人へ:「唐人街探偵」シリーズ
そもそも「唐人街探偵」シリーズの監督・陈思诚(チェン・スーチェン)が監督・脚本・主演したドラマ 「北京爱情故事 (2012)」 で芸能界デビュー。このドラマで新人賞を獲得しキャリアを開始していて、監督の作品への出演が多い印象だ。
「唐人街探偵」シリーズは現在4作を数える。各作品ごとに違う国の唐人街=中華街が舞台となっている。
第1作:唐人街探偵 THE BEGINNINGはタイ・バンコクの中華街。シリーズの色を決めたドタバタのアクション・コメディ。
第2作:唐人街探偵 NEW YORK MISSIONはアメリカ・ニューヨーク。より推理要素が強まり、妻夫木聡や香港映画のレジェンドなどのゲストが登場する。
第3作:唐人街探偵 東京MISSIONは、長澤まさみ、染谷将太ら数多くの日本人俳優も出演して、インバウンド東京を拡大解釈したような世界観。シリーズのピークとも言えるお祭り感も楽しい。
第4作:唐人街探偵1900は、少しスピンアウト的な1900年のアメリカ・サンフランシスコ。ただのエンタメ作品に終わらない新たな路線を感じさせる最新作。
● ドラマファンが入りやすい作品を知りたい人へ
ドラマでは、高校生の成長と恋を描いた「最上のボクら(2016)」が、 彼の“青春アイコン”としての地位を決定づけた。理系で無口だが誠実な少年像が絶大な支持を得る。 そして、大ヒット作の続編「琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~(2017)」や ファンタジー歴史大作「九州縹緲録 ~宿命を継ぐ者~(2019)」、 民国時代劇「远大前程·双龙会 (2018) 」などのヒット作に出演している。
こうしたドラマの印象が強い人ほど、「唐人街探偵」から映画に入るのは自然だし、 さらに「国境ナイトクルージング」や「デクリプト」に進むことで、彼の演技の奥行きが見えてくる。
「唐人街探偵」シリーズとはガラリと変わった、寡黙で内向的なキャラクターを演じたのが「国境ナイトクルージング」。美しい雪国の風景と心に痛みを抱えた表情が、彼のもう一つの側面を強く印象付ける。
「国境~」のような寡黙な青年像を最初に見せた映画はこちら。漁村の美しい風景から巣立ち、成長していく青春物語。日本未公開。
この頃にゲスト出演した大作はいくつかある。
● 映画俳優としての広がりを見たい人へ
映画に関しては「唐人街探偵」シリーズのヒットと並行して様々な作品にも出演していく。 染谷将太や阿部寛も出演している「空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017)」、 青春×起業コメディ×地方振興ドラマの「一点就到家 (2020) 」、 共産党結党100周年に合わせて作られたオールスター映画「1921(2021)」、 韩寒(ハン・ハン)監督による青春映画「四海(2022、日本未公開)」などに出演。
特に2024年は、周冬雨(チョウ・ドンユイ)&屈楚萧(チュー・チューシアオ)と3人で主演した 「国境ナイトクルージング(2024)」、 ジョン・キューザックとの共演作「デクリプト(2023)」、 そして東京国際映画祭への出品作「わが友アンドレ」の公開、 宮崎駿監督作「君たちはどう生きるか(2023)」中国版では主人公・眞人役の声を担当するなど、 様々な出演作が一気に公開となった。
そして昨年2025年には第二次大戦終戦80周年として公開され、南京大虐殺を描き大ヒットした 「南京照相馆(2025、日本未公開)」で主演した。 ここまで来ると、もはや“唐人街探偵の青年探偵”ではない、 現代中国映画の中で幅広い題材を担う俳優としての姿が見えてくる。
■ 幅広い中国映画の世界へと繋がっていくキャリア
劉昊然から中国映画に入る場合、入口としてとてもわかりやすい。 青春ドラマ的な親しみやすさ、大衆エンタメでのスター性、そこから少しずつ文芸寄り・社会派寄りの作品に進んでいける。
つまり、彼を入口にすると 「人気俳優を追う」→「中国映画のジャンルや作家性に触れる」 という流れへと自然に目線が拡がっていくだろう。ファン達もそのまま幅広い中国映画の世界へと踏み込んでいける、理想的なキャリアを重ねた俳優だ。
■ 基本プロフィール・参考リンク
■ 当ブログでレビューしている劉昊然出演作品
■ 未視聴・未レビューだが押さえておきたい作品
■ ドラマで見るなら
映画中心に見てきたが、代表的なドラマはこの3本。
- 最上のボクら(2016)
- 琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~(2017)
- 九州縹緲録 ~宿命を継ぐ者~(2019)