街かどのクラシックス:捕獲簿8

この半年くらいで見かけた古いクルマたち。

 

 

 

初代トヨタ・セルシオ

1989~1992年にあたる初代の前期型。まさにデビュー当時の姿のまま、美しい姿を保っている。

 

5代目トヨタ・セリカ

1989~1991年の前期型のZ-Rではないだろうか。

 

 

トヨタ・カレン

北米で販売していた6代目200系セリカのノッチバッククーペをベースに、フロントフェイスを穏当な感じに変えて発売したのがカレン。1994~1995年の前期型、2.0XS ツーリングセレクション。スポーツ系の3S-GEではなく、ハイメカツインカムの汎用エンジン的な3S-FEを搭載した量販グレード。

 

 

5代目トヨタ・カローラレビン

1989~1991年の後期型。いわゆるAE92世代のFF化された最初のレビン・トレノ。だが、これは普及版の1.5Lハイメカツインカムを搭載したAE91の1.5ZSである。この種のスポーティモデルにだって、しっかりレースのシートカバーが付いているのが微笑ましい。



 

3代目トヨタ・カローラFX

珍しく1992~1995年のモデルライフ中にマイナーチェンジを一度も行っていない。トップグレードとなる、15インチアルミを履いた1.5GT スーパーストラットサスペンション装着車。

 

 

 

トヨタ・カローラセレス

いやー懐かしい。当時は正直、いかにもトヨタ的な営業からの要求で生まれたモデルとして見えていたので、まったく興味を持てなかったが、いまやこれこそ「あの時代ならでは」の歴史的なモデルだと思えてくる。こんなクルマ、二度と生まれないだろう。
現車は1994~1999年の後期型。ホイールデザインとリヤワイパー装備で、上級グレードのタイプX エクストラパッケージ。1600ccの汎用タイプエンジンであるハイメカツインカム4A-FEを搭載しているモデル。

 

 

 

6代目トヨタ・マークⅡ

1988~1990年の前期2.0グランデ。ハードトップ系のグランデは2000ccの1G系エンジンでもDOHCのスタンダード (1G-FE) とハイパフォーマンス版 (1G-GE) 、スーパーチャージャー付き (1G-GZE) 、ツインターボ (1G-GTE) と、実にグレード毎にそれぞれ違うエンジンを搭載していたのだが、これはスタンダードのグランデ。ドアやバンパーモールが黒いのが特徴だ。だが、この80系発売後のたった1年でモールをシルバー化した特別仕様車のグランデ・リミテッドが発売されたので、意外に見ることは少ないんじゃないだろうか。おそらくこの車両も、その特別仕様車が発売される以前の1988年式かと思われる。

 

 

 

4代目トヨタ・チェイサー

こちらはよりコンサバデザインのチェイサー。1988~1990年の前期型2.0アバンテまたはアバンテ ツインカム24。黒いサイドモールとホイールキャップがポイントだ。
アバンテ ツインカム24は150psの1G-GEエンジン、標準のアバンテはハイメカツインカムの135ps1G-FEエンジンを搭載していた。

4代目トヨタ・チェイサー

 

 

 

7代目トヨタ・マークⅡ

1992~1994年の前期型90系。ツアラーのホイールを履いているが、ターボのツアラーVかNAのツアラーSかは不明。

 

 

トヨタ・マークIIクオリス

1997~1999年の前期型。上記マーク2の次の代、8代目マーク2に似せたデザインだが、ベースは2代目ウィンダムで、カムリ・グラシアの兄弟車というトヨタ式商品開発の権化みたいな商品。

 

 

 

 

 

10代目トヨタ・コロナ

1994~1996年の後期型。この10代目でコロナという名は終わり、次の代からコロナ・プレミオとなり、そしてプレミオと変わってコロナの名は消えていく。この世代は外観だけでグレードを判別できるポイントは無いのだが、1.8EXサルーンである。

 

 

3代目トヨタ・ソアラ

すっかり見なくなり、かといって旧車というにはまだ早い3代目。1996~2001年の後期型の2.5GT-T。

 

初代トヨタ・プリウス

もう生まれて20年を超えた初代プリウス。未だにハイブリッドが動き続けてるのも、ある意味すごい。これは後期のNHW11だが、状態もキレイ。

 

 

 

初代ホンダ・オデッセイ

もはや化石になりつつある初代オデッセイ。すっきりした5代目アコードに似たすっきりしたルックスが良かった。これは黒くなった2本帯グリルとフロントスポイラーが付いているので、1997年の後期型へのマイナーの更に1年後~1999年まで発売された特別仕様車エアロスピリット。そろそろプライバシーガラスが標準装備化され始めた時代だ。

 

 

ホンダ・ロゴ

グリルが大きくなった2000~2001年の後期型、1.3トピックスだろう。1.3Gをベースに、キーレスや同色電格ミラー等を装備したお買い得な特別仕様車だ。

 

 

 

 

 

2代目スバル・レガシイ

1996~1998年の後期型となるB型。ボンネットのエアスクープが無いのでノンターボ・エンジンの2.0TSタイプR Bリミテッドだ。トップグレードGT-Bと同じ外観&ビルシュタインを与えた特別仕様車。

 

 

3代目スバル・レガシィ・ランカスター

2001~2003年のD型で後期型、3リッター6気筒エンジンを積んだランカスター6。ホイールは定番のフォレスター用ゴールドに履き替えている。

 

 

3代目ニッサン・フェアレディZ

1986~1989年の後期型200ZR-Ⅱ 2by2。後期型は2リッターターボのRB20DETにだけ、エアインテークがボンネットにある。ZR-ⅡはTバールーフ仕様。

 

 

 

 

8代目日産・スカイライン

超感覚スカイラインのR32。ホイールキャップまで、びっくりするほど綺麗なフルノーマルだ。1989~1991年までの前期型のGTE。グレード体系では下から2番めになる、ノンターボRB20搭載の最廉価グレードだ。

 

9代目日産・スカイライン

1993~1995年までの前期、2ドアクーペで、ターボのGTS25tタイプMかノンターボのGTS25タイプSに純正エアロが付いている。

 

 

2代目日産・マーチ

1992~1995年の前期の中でも、特に最初期1992~1993年の1年間だけ存在した12インチモデル、1000i・z-fだ。基本グレードのi・zが黒バンパーなので、そこにカラードバンパー化し、さらにホイールキャップ、ラジオ、リヤワイパーを標準装備、そしてパワーウィンドウをOP選択可能にした実質的な量販モデル。

 

1993~1997年の前期型、1300アウトストラーダ。フロントバンパーが、1300G#などと同じフォグランプ内蔵のスポーティなタイプになっている5ドアモデル。

 

日産・グロリアセダン

1991~1995年の全3回のうち2回めのマイナーチェンジ後モデルであるブロアム。

 

 

5代目日産・パルサー

1998~2000年、モデル末期の1.5CJ-I 20th ANNIVERSARYまたはリミテッド。ドアモールとAピラー下のバッヂの有無がポイントだ。どちらもスタンダードモデルの中でも廉価版のCJ-Iに、カセットデッキやキーレスなどを追加したお買得モデル。

 

 

日産・ティーノ

日産としてはかなり初期のハイブリッド車も用意され、野心的なモデルだったティーノは、実際には売れ行きが芳しくなくひっそりと1代で終了したモデル。
今にして思えば、ボディサイズが中途半端だったのがポイントだったのかもしれない。このゴーン以前の時代の日産は、ルネッサとかプレサージュとか、中途半端サイズのファミリーカーが多かった。
これはロアパネルがブラック塗装となった2000~2002年の中期型、ベースグレードの1.8J。

 

 

2代目日産・アベニール

2000~2002年の中期型、2.0ブラスターである。ブラスターはアウトドアっぽいバンパー、ツートンカラーのボディで、ほんのりSUV感を演出している。2003年以降はエンブレムが日産マークに変わる。
初代アベニールは、好調なプリメーラのワゴン版的なイメージで同じく好調だった。だがその本家プリメーラが2代目になった際、ワゴン版も出してしまったため自分の居場所がなくなってしまう。とはいえ一方で初代アベニールは、商用バンの市場もワゴン以上に大きく受け持っていたため、廃版にする事にもできなかった。
そのため考えた末に、商用バンと同じボディを持ちつつ、一方で国産スポーティ=レガシィにもろに影響を受けた方向性、さらに爆売れしたカルディナを意識したようなバン/ワゴン共用ラインナップという、各所に色目を使った八方美人的な出自となっていく。いかにも会議で決めたようなコンセプト設計だが、当然のようにキャラがブレブレで中途半端な完成度で登場する結果となったのであった。ゴーン登場2年前という、いかにも末期日産を象徴するモデル。

日産・アベニール

 

 

 

 

 

三菱・リベロ

ランサー・ワゴンことリベロ。1996年5~10月にたった半年間だけ設定された1.8X バージョンS。モデルライフとしては後期型となる。基本グレードのXにエアバッグなどを特別装備したモデルで、10月の一部改良によるエアバッグ全車標準装備化まで販売された。

 

 

マツダ・カペラC2

これは希少車、カペラC2。カペラ・カーゴで知られる5代目カペラのクーペモデルだ。1989~1991年の後期型の2.0GT-X。4WSも選択可だったが、現車には付いていない。

 

 

 

初代日産・スタンザ

スタンザは、大ヒットした510ブルーバードが、大きくデザインの良くないブルーバードUこと610にモデルチェンジした後、510ユーザーの顧客離れを防ぐために作ったバイオレットの、そのまたさらにサニー店向けの姉妹車として生まれた、というややこしい経緯を持つモデル。バイオレットより高級感をアピールして、セドリックもグロリアも持たないサニー店での最上級車種としてラインナップに加わった。

この車輌はグリル内蔵フォグランプの備わった1979~1981年の後期型、サイドモールの太さから上級の1800cc搭載車のようだ。

 

2代目トヨタ・パブリカ

1973~1976年の中期型。キレイにレストアされている。

 

 

シボレー・コルベット

C4コルベット 前期型ボディだが16インチから17インチに大きくなった1989-90年のマイナー後モデル。ハイパフォーマンスなZ51ではないスタンダードモデルのクーペだろう。

 

 

メルセデス・ベンツ 600SL

ムード歌謡感のあった先代R107は、ベースは縦目だがW123なんかと同じ70年代感があったのだが、筆者の子供の頃にデビューしたこの新型R129は、いかにも新世代感がありかっこ良いなと思ったものだ。写真の車輌にも付いている、どうやって降ろすのか心配になる頑丈そうなハードトップを降ろすと、転倒した時に自動で飛び出すロールバーが格納されているというのも先進性を感じたポイントだった。
この頃までのメルセデスは戦後以来の伝統や「最善か無か」のスローガンをどの製品にも感じさせるものだったが、21世紀に入った頃から業績の更なる向上と共に、それらはどんどん捨て去っていく。964型ポルシェ911や、1990年にアップデートされたアルファ・スパイダーなどと並んで、伝統と新しさを融合させる90年代デザインを感じさせた1台。

オレンジのターンランプなので前期型、W140 Sクラスと同デザインのホイールとエンブレムがあるので、1992~1994年式のV12エンジン搭載の600SLだろう。

 

 

 

BMW・7シリーズ

威張ってない端正なデザインのE38系7シリーズはとても好ましい。大人しすぎてBMWの最高級車に乗っている感じがしないのが良い。映画「トランスポーター(2002)」での活躍がよく知られている。この苔むした感じで佇むのは1994~1997年までに前期型、ヘッドランプウォッシャー付き、リアドアのサイズが大きいようなのでストレッチされた最上級グレード、750iLだろう。

 

 

シトロエン・CX

DS、2CVに次いでシトロエンらしいモデル、CXはやっぱりオリジナルが素敵なのだが、ウレタンバンパー化して80年代感が増した、このシリーズ2の方が個人的には魅力的に見える。ホイール形状から、ホイールベースが長いプレスティージュ。ハイドロニューマチックを生かした、地面にへばりついたパーキングポジション。

 

 

シトロエン・BX

当時は良くも悪くもシンプルに見えていたBXだが、今や本当にワンアンドオンリーなモデルとなった。カウンタックのデザインで知られるガンディーニの作。特にこの1991年以降の後期16TZiの、シンプルでエッジの効いたホイールキャップデザインがいい。これ一つでシトロエンらしさを体現していて素晴らしい。

 

 

シトロエン・AX

草むらに埋もれるAX 1.6GTi。当初、日本仕様は2ドアでフォグランプ付きのGTと、5ドアですっきりしたTRSの2本立てで、後にどちらもインジェクション化されGTはGTiへと名を変えた。これはクリアのウィンカーレンズなのでGTiの方だ。

 

AXは、実はマレーシアでも販売されていた。マレーシアの自動車メーカー、プロトンの1車種「ティアラ」としてエンブレムだけ変えて発売されたが、既に日本車に席巻されていたマーケットには(当然)受け入れられなかった。筆者もコタキナバルで見かけている。

マレーシア自動車図鑑(マレーシアメーカーの車たち) - daily diary

 

 

シトロエン・C6

2010年まで生産されたC6も、既に13年以上歳を重ねることになった。この場所で余生を過ごすことになるのだろうか。エクスクルーシブの1グレード構成だった。

 

 

プジョー・205CTi

プジョーのイメージを革新した名作205の、オープンモデルがCTi。K11マーチ・カブリオレは、ボディサイズやロールバーなど、恐らくこの205CTiを参考にしている。ウィンカーレンズの色から、1989~1990年頃の1.9Lエンジン車だろうか。

 

 

ルノー・21ターボ

ルノーの凡庸なセダン、21にターボとエアロで200kmオーバーのハイスピード・セダンに生まれ変わらせたのが、21ターボ。F1とラリーでの5ターボの活躍で人気の出たルノー=ターボのイメージを生かした商品開発だ。当時はとても気になるモデルだった。端正なルックスは今でも十分魅力的だ。

 

 

 

ウーズレー・ホーネット

BMC・ミニにあったセダン・バージョンは2つあり、ひとつがライレー・ケストレル、もうひとつがこのウーズレー・ホーネット。もともとは後にオースチンを創業するハーバート・オースチンが在籍し、19世紀末~20世紀初頭の自動車時代最初期にイギリスで自動車を生産していたが、その後モーリスに買収され、戦後はモーリスの高級版グレード名になった後、BMCとしてすべてが統合され、ミニのラインナップファミリー内のブランド名として残った。最終的にバンプラで有名なADO16(ウーズレー1100/1300)、ウナギイヌ的なズングリしたスタイルがめちゃくちゃ好ましいADO17(ウーズレー6)あたりで、英国病の病に倒れたBLMCごとウーズレーのブランドも一旦終焉を迎える。今は中国の巨大メーカー、上海汽車グループに商標を所有されているので、またどこかで蘇るかもしれない。
埃こそ被っているが、まあ状態は良い、綺麗な個体がいた。

 

 

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