素晴らしい夕景に出会った。
黒部から下山し、そのまま高岡を経由して氷見線に乗り、氷見を目指す。日暮れも間近だ。
氷見に着き、高校生がぞろぞろと降りると、それを迎える車たちで賑わう。
去年建て替えられたらしい駅舎だが、ローカル線の終端である。
暮れなずむ路地を見ながら港の方へと歩いて行く。
当て所無くやって来たが、店が開いていない。なんとか見つけた寿司屋に入れてもらう。
しかし、おまかせで出してもらった寿司は絶品であった。
白海老、平目、雲丹あたりは特に染み入る。
この日は月曜日で、市場が開いていたのも良かったのかも。
すっかり日が暮れた商店街を歩いて行く。こんな街に住む事を想像しながら。
GWだってのに、高校生は忙しい。
そしてまた、ぼんやりと街へ帰る。ディーゼルの音を聞きながら。
富山は路面電車の街だ。
素敵なポスターだ。
なにせ富山駅からして、路面電車を厚遇している。新幹線ホームの真下に路面電車の、しかもターミナルがあるところなんて、日本でもここだけだろう。
そんな訳で路面電車をしばし楽しんだあと、高岡に向かい港を視察に行ってみる。
高岡は古めかしい雰囲気が濃厚で、街を出た瞬間にそれを感じる。
ここにもある路面電車、万葉線で港と思しきところまで来た…けど、どうやら違ったようだ。
ぽつん、と佇むホーム。それだけ。
草っぱらの間からやってくる。
もうまもなく、こんな風景も無くなってしまうのだろうか。
駅前、坂下町のあたりも良い。
歓楽街の夢の跡。
そんなタイムスリップ感を更に増すかのように、今度は最先端の北陸新幹線。
新高岡-金沢のわずか10数分だけの最先端トリップ。この女の子のはしゃぎぶりでわかるだろう!
しかししかし、そこからが大変であった。
たしかに風は朝から強かった。
金沢で人が多いのはGWだからだと思っていた。
ところが、どうやらそうではなかったようだ。
・強風で湖西線が不通。
・しかも3時以降の大阪方面列車は全面キャンセル…
という事で、急いで特急券を買おうとするも指定は全て売り切れ。
なんとか自由席の席を確保したが…
・金沢駅で強風のため50分出発延期→その間車内で待機。
・出発してからも徐行&徐行、さらに時々ストップ。
と、だらだらと進んでいく。
さらに湖西線を迂回して米原経由となり、最終的に2時間遅れで
ようやくの京都にたどり着いた…
最後までバタバタとしたけれど、とても濃厚な旅であった。