この日は和歌山へと、新規開拓。
桜の季節だが、それよりも山は名産地で覆われていた。有田はみかん畑、みなべは梅の木で桜のサの字もない。
有田には鉄道公園があった。ここって元有田鉄道って事か。それっぽい車両は見当たらなかったけれど。
さらにさらに走って串本までやってきたら海沿いの道になる。ただひたすら海沿いを走り続ける。都市から都市へと移動するばかりでは、たとえ海外でもこんな風景には出会わない。だから、ここは異国だ。
京都で喜んでいるより、もっと雰囲気のある串本の町並み。
西から回った和歌山も、東側へと来ると少し雰囲気が変わる。文化圏が違うのだろうか。
新宮に辿り着き、人と話していても、京都から来たと言うと「わざわざ来てもらって」とすごく恐縮してもらう。その新宮の町並みも、良い意味で猥雑な面もあったり、一個の街として独立した雰囲気を持っていてとても印象深かった。とても素敵だし、逆にここに住むという事を考えたり、考えられないと思い至ったり。そう思わされる事こそが、良い街の証明だ。
そんな事を思いながら、日が暮れる海を眺めながら車を走らせる。
結局、14時間550kmも走り続けた、旅だった。
お土産に買ったほね天。
さんまの一夜干しも美味かった。