気にはしていたが、冷静な文章ではないかと思う。
個人的には何度でもお詫びは表明して良いと思っていたが、この程度であれば問題ないような印象を受けた。ただ、中国については特に繰り返し言及されていたが韓国には特別扱いが無くて、言及そのものが無いシンガポールなども含めて、不満を持たれるような扱いの差をつけずにとにかく全部の国の名を書いておけば良いのに…というもやっとした思いはある。書けば良いものでは勿論無いけどね。
この談話に意味が無い人にはそもそも談話自体が不要だし、意味がある人にだけ向けて書けば良いのだ。これで何かが変わるわけではないし、目的を考えれば及第点だと思うのだけれど。
こういう活動があったらしい。
米国の学者8人、「私なら70年談話をこう語る」 アジアの平和のために何を語るべきか | アメリカ - 東洋経済オンライン
興味深いのは、欧米系の学者がほとんど謝罪を記していないこと。韓国系・日本の学者は女性について特記していた。とにかく興味深いのは間違いない。
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今日、この映画を見てきた。京都文化博物館にて。
「戦ふ兵隊」1939年
「検閲の上で公開禁止となった」戦意高揚映画。
なんというか、牧歌的。日本軍の拠点を写してもなんだかほのぼのした場面ばかりだったり、ご飯を作っているところだったり。中国人を写しても子供に乳をやるシーンだったり。そもそもあまり戦いの場面が出てこない。
にも関わらず、戦場の環境について説明していると…やれ、食料が少ないとか、水が良くないだとか。確かにこれは「厭戦的」って言われるな(笑) ボヤいてるだけじゃねーか(笑)
実際のところはこんな空気だったのだと思う。ある意味リアリズムの目線だ。
色んな事情もあったのだろう。でも、なんだか「変わった映画を作ってやろう」という意気込みだけで作られたのではないかな。見てる内に青臭い匂いが漂ってきたよ。当時監督は32歳…これで投獄されたらしいし、うーむ。
面白いシーン。
1. 中隊長が作戦を立てたり、部下に指示をしたりするところ。1カットで超長回し。10分位はあったんじゃないか。
2. 様々な整列&敬礼する場面を繋いで見せる。あまり見れないので興味深い。
3. 馬をはじめ、色んな動物が出てくる。ペットとは違うけれど情が伝わる。