ここしばらくの報道を見ながら、浮かんできていた疑問。
なぜ彼らはそこまで残虐なのか。
大抵の場合、理解できない事は知らない事が原因だ。多くの人間にそれほどの違いは無いし、切り取られた一コマが異常でもそこに至った理由がわかれば納得できる事が多い、というのが僕が経験上得た考えだ。
アメリカ兵が心理的なダメージを受けるのなら、自爆テロ要員やテロリスト達がそうなってない理由は無いし、強いストレス環境に自ら望んで進む者がそれほど多いのは、それなりの理由があると思う方が自然だと思う。
というタイミングでこれを読んだ。
「過激主義との戦い」が複雑になった理由が悲しすぎる。 - NAVER まとめ
アラブの人々は、長い間アメリカ、イギリス、ヨーロッパに弄ばれて金を吸い取られてきた事がよくわかる。勝手に国境を引かれ、戦争を引き起こされ、石油のせいで食い物にされてきた。一度ならず、一国ならず、あらゆる場所で、だ。特にアメリカはある時は援助し、突如裏切る事を繰り返してきた。
そしてイラン・イラク戦争、湾岸戦争、なによりイスラエルとパレスチナ問題…
これだけの実績の前では人道支援の人々も、そこに住む人々からは「ただ青臭い感動を欲しがる人々」と見られてもおかしくない…もはや正解など無い袋小路になっている。彼らはもう後戻りできないと覚悟しているのだ。そこまでしておいて、仲直り?笑ってしまう…という思いなのだろう。
大事なのは、僕らがこういう事を考えられるのも、アメリカ文化の庇護の下にあるからだという事だ。安穏とできるからこそ他人の心配をしていられる。「余計なこと」を考えられる。