今日帰国。このライブの為に、無理なスケジュールを組んだのだ。それは…
竹内まりや@大阪城ホール
8月、ダメもとで応募した先行予約に当選して以来、待ちに待ったライブがついに。
分刻みの綱渡りなスケジュールでなんとか到着。絶対に、絶対に見たかった。
大多数が自分より先輩達の中、アリーナ中央という素晴らしい席に到着。今年一番の思い出になるのはこの時点でもう間違いない。
そもそも、10年以上前に弟から偶然借りたベストアルバムで耳を奪われて以来、竹内まりやとその音楽はいつも「間違いない」音楽だった。達郎がバックだという事ももちろん大きい、けれどやはりこの人の声と作曲センスに延々と心を鷲掴みされてきた。
今日のライブでも、キーは少し落ちたけれど、いやそれでも頑張ってキーを違えずに歌う姿、恭しくも礼儀正しいマナー、アンコールで10曲近く計3時間という誠実な姿勢、何もかも全員の想いを裏切らない「誠実さ」を最も体感する時間だった。いい人なんだよ。
最高じゃねえか。
シンプルなステージ、とにかく技量を、控えめながら楽しんで貰おうという実質主義、心と心が繋がるように心がけられたステージだった。
MVPはアンコール一曲目のこれ。まりやとコーラスと達郎のアカペラとか、贅沢すぎる演出。誰だろうとこの時期、この人が好きなら惚れずにいられない。
http://www.youtube.com/watch?v=WikkAW5Aahk
そして、個人的にはこれに叫ばずにはいられなかった。名曲と言わずして…という誉れ高き曲。
あとは「マージービートで唄わせて」も。なんだろう、歌ってくれてありがとうという気持ち。
おみやげは、会場で使われたリボン。きちんと持ち帰りを想定した名前入り。
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観客のほとんどは50代前後。アリーナに座る熱のこもった層はなおさらだ。普段見ることのない、この世代が「集合」した風景は、圧巻でもあった。帰ってから選挙関連の言論を見ていて、この層はそれらにどう思っているのだろうか等と思った。
まりやが行っていた何度ものお礼(どぶ板選挙みたいでもあった)、観客の穏やかなリアクションも、投票行動と重なって見えると、それはつまり、ドラスティックな変化より穏やかな支持であり、それはそのまま自民圧勝の結果と自然に連なって見える。不安より安定が勝るのはこの世代ならではの共感なのか、論点が無いと騒いでいるのはそれら”瑣末”な事より経済を優先する思いを無視しているのか。
多数派に配慮する前提を尊重すると少数派は切り捨てられる。
発展が進むと、少数派の声は拡大していく。
大きな声は、しかし少数派ゆえ実行力の無さを反映する。
そうしたところから隔絶された世代の声、もまた時代を作っている。そんな人々のための昨夜であったのかもしれない。