行き当たりばったりな旅がしたくて、JRに乗って北の方へ向かった。
本当に行き先を決めずにいると、ふわふわした気持ちが加速する。
園部駅はとても長閑。まだお昼前。
ここと決め、この駅で降りた。当てはない。次の列車は1時間後。
それまでの1時間、ひたすら歩いた。こんな田舎をこんなに歩くことも、もうそうは無いだろう。
さらに電車を乗り継ぎ、福知山に着いた。
茫漠とした、と言ってしまいそうな程寂れた駅前の商店街。多分クルマに便利な街に変化していく、その過程なのだろう。
で、その過程の姿に痺れる。
大丸百貨店という紛らわしい店が昔あった事で有名な月賦百貨店の残骸。
足立音衛門という、お城の近くのお菓子屋さん。マウンテンというトコのアイスも旨かった。
昔の雰囲気が残る駅までの道。
ペーターとハイジが看板のマスコットになっていた。
帰りは223系。2両でも走れるって、ホンマに使えるヤツやわ。
今日何度も見かけたタンゴディスカバリーともお別れ。
数日後、ベランダでは鳩同士がケンカしていた。平和だ。
おいしい一日。