ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書) ひこ・田中
ふしぎなふしぎな子どもの物語~なぜ成長を描かなくなったのか?~ (光文社新書)
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光文社 (2011-09-22)
売り上げランキング: 83,831
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先々週読んだ本。「子供向け」として作られた漫画・アニメの変遷を、主に何を伝えるかという点をポイントに概観している。特に「少女アニメ」のところは興味深く読んだ。
いつも思うのだが、こういった深層の部分については同姓であってもどれくらいの人が意識しているんだろうか。ごく一部の切実な努力によってダイナミックに動いているところは、いつかプロジェクトXみたいにドラマチックに描かれていくのだろうか。そうなるともっと理解しやすくなる?かどうかはまた不明だけど。
余談だが、今日「ザ・コーブ」についての話を聴きながら考えたこと。結局エンターテイメントにすると多くの人が見る、と同時にそこまで持っていけた時点で運動は成功になるんだな、と。上質のエンターテイメントだったから思想はともかくアカデミーを穫ったんだろうか。
さもなくば喪服を (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース) ドミニク・ラピエール
さもなくば喪服を (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)
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これは残念ながらもうムリだ。伝説の闘牛士の半生。極貧の中から、これしか成功する道は無いという境遇から、成功を掴んだ話。
ところどころ面白い話がある。1920年代スペイン内戦の頃、疲弊しきった国で生きる人々の感覚。闘牛に思いを絡めとられる様子は貧困にあえぐ地域ならどこも共通の息苦しい切羽詰まった感覚で、何というか共感(とか言うとおこがましいのだが)した。
けど、文章が非常に退屈で半分くらいまで進んだが、もういいや。