ひさしぶりに読みふけってしまった。
このサイトは昔、気に入ってしょっちゅう読んでいた。廃道の探索を扱ったサイトだが、チャレンジングなアタックが途轍もないレベルなのだが、膨大な資料調査を背景にしたレポートが、その道の歴史も蘇ってくる臨場感を持っているのが素晴らしい。
映像でもここまでの臨場感が再現できないだろうクオリティで、実際に行った以上の事を教えてくれる。今日読んだこの記事も、都市にあるほんの数キロの小道でありながら町の歴史までが俯瞰できる素晴らしく濃密な話に仕上がっている。
それは例えばこんなロマンティックな文章でもわかる。
「かつて新道がまだ無かった頃、奥秩父に憩いを求めた無数の都会人たちは、この隧道を潜ることではじめて、繁忙な日常からの離脱を実感したことだろう。」(隧道レポート 国道140号 駒ヶ滝隧道)
たかがトンネル一本にここまでの想像力。
そして、何よりもそれぞれの自然がとても魅力的に写っている事だ。あぁ田舎に、山に行きたい。
過去に読んで感銘を受けたのであれば、やはり名作とされている
になるだろう。どちらもスゴい。
この2つを読んだ時の感慨は今も覚えている。決して自分では成し遂げられない経験を膨大な分量ながら最後までワクワクしながら読み進めた。
台風が近づいている。最寄りのバス停まで帰ってくると、突然大雨になったので思わず雨宿り。